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日本革命的共産主義者同盟によるhamachan糾弾

日本革命的共産主義者同盟(JRCL)中央委員会の機関誌「かけはし」で、わたくしの派遣労働についての論説が糾弾されておりましたので、どこがどういけないと批判されているのか、特段のコメントを付けずに、読者の皆様に供覧いたします。

http://www.jrcl.net/frame091130c.html2009.11.30号

>しかしこれらの方策は、それこそ派遣労働の非人間的な実態を、あるいは派遣労働者とは非人間的に「安く」使ってもいい存在だとのまるで身分制度のような社会構造を、あらかじめ前提にしなければそもそも成り立たない。これは文字通り不正義ではないか、そしてこれらの主張の裏にあるものは、人間の平等、尊厳や、最低限度の健康で文化的な生活などの、端からの破壊ではないのか。このような前提の上では、例えばこの間、識者としてたびたび登場する濱口桂一郎氏が主張するような派遣労働者の処遇「改善の工夫」などは、ほとんど意味をなさない。

http://www.jrcl.net/frame100101f.htmlかけはし2010.1.1号

>しかし現在なおも、均等待遇かそれとも派遣法抜本改正かという二つの道があるかのように、あるいは均等待遇と派遣労働の両立が可能であるかのように問題を提出し、派遣労働者の利益を図ると称しつつ、現在の派遣法抜本改正に向けた闘いに水を差そうとするメディアや一部論者が絶えない。
 代表的論者は濱口桂一郎氏であり、その見解は『世界』09年3月号の「派遣法をどう改正すべきか―本丸は均等待遇―」として提示され、さらに岩波新書の『新しい労働世界』の中でも同趣旨がやや詳しく述べられている。あるいは朝日新聞は12月9日付けで、派遣労働者の保護を優先すべきとする、非常勤公務員の肩書きをもつ派遣労働経験者の投稿を掲載し、同紙の意向をにじませた。後者の場合、「保護強化」の内容は不明だが、ドイツが参照例とされているところから察すると、趣旨としては濱口氏と似た見解だと推察できる。
 このような主張は、派遣労働者への非道な仕打ちを通して社会的課題となった均等待遇への道を実はむしろ遠ざけるのであり、きっぱりと退けなければならない

と、いうことだそうであります。

確かに、派遣労働というチープレーバーがやれなくなったら外国に逃げ出すぞ、といった露骨な資本の論理を振り回す論者を叩くのと違い、派遣労働者保護こそが重要と主張するわたくしのような議論は、せっかくの派遣攻撃に「水を差す」いらだたしいものであるのは確かでしょうね。そのいらだたしさの感覚だけはひしひしと伝わってきます。

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コメント

正社員中心の職場を守るために派遣労働者を廃止・排除することを、
hamachanを糾弾するこの社共系組織はねらっているのでしょうか。
長年、派遣で働いてきたものの尊厳を認めない偽善・欺瞞左翼っぷりにはあきれてものも言えなくなります。わたしたちはただ「かわいそう」なだけの政争の具ではありません。

歴史家の網野善彦は、他の国とは違って日本は歴史的に請負制でやってきたと言っています。
歴史的に見て何かの形で請負やそれに類する雇用があるのは、日本列島にとって当たり前のことではないでしょうか。
それならば、よりよい請負なり派遣を磨き上げるほうが庶民的な抵抗も少なく、賢明なやり口ではないでしょうか。
また釜が崎パトロールの会で年末年始のテント村をやっているリーダーの方も、派遣法をいじって派遣を違法にしても闇で派遣をやられるから現状はあまり変わらないとおっしゃっていました。
わたしもそう思います。経験的に言って、派遣の現場は違法・脱法したがるものです。
というか、そうしなければ仕事がまわらないからそうしているわけです。
まともに守られる派遣労働者という職場の古くて新しい勢力を排除したい正社員エゴと、
職場で社員食堂も医務室も使わせない等の派遣差別をなくすには、
派遣労働者の保護こそ必要です。
給与・保証・労働衛生〜安全環境・hamachanも新書で指摘された失業のおりの福祉のための協同組合設立等がその具体策です。
派遣労働者と正社員の均等待遇は、職務内容をきちんと契約して守ればできると思います。
派遣労働の権利保護という「パン」がないなら正社員という「お菓子」を食べろというのでは、
正社員の特権だけが守られ、派遣社員という人権はないがしろにされたままです。
だいたい資本主義の中でみなが大卒ホワイトカラー大企業正社員になれるとする
「課長・島耕作」風の幻想を、法律制定に生かすわけにはいかないのではないでしょうか。
結局、この長ったらしい名前の社共系団体は、派遣労働者の実態を無視しているだけです。
派遣つづきで心身ともにぼろぼろとなり、
または家も失った人たちにこの団体が福祉を提供でき、
しかも派遣がになってきた仕事を低コストでロボット化できるのならともかく、
ブルーカラー・貧乏人蔑視の裏返しとも言える派遣労働の条件改良主張者へのバッシングは、
バッドがいやだからとワーストを選ぶようなものではないでしょうか。

ひとりのやや保守よりの派遣労働者として、この団体に仲間扱いされ憐憫の情をかけられることを
不可解かつ不愉快、それに不本意に思うものです。

投稿: ワタリ | 2010年3月22日 (月) 14時50分

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