『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』
海老原嗣生さんの新著『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(プレジデント社)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.president.co.jp/book/item/322/1930-7/
帯にでかい字で「面接とは、「商取引」と心得よ! 」と書かれているのが、本書のメッセージを一言で言い表しています。
でも、考えてみると労働力という商品の売買契約である以上、それを商取引と心得ていないのがデフォルトって方が変ではあるわけですが。
>今までの面接対策本は、むやみにいろいろ詰め込みすぎている――転職の現場に長く携わってきた私は、プロの立場からずっとそう感じていました。
>「うわべだけ取り繕う」ような面接指導も多すぎます。
「面接ではこうすれば人事を感心させられる」というテクニック。たとえば、“まず、結論から言う”“論理的に話す”“センテンスは短く”“イニシアティブをとる”“前向きな話をする”……こんなどうでもいいテクニックが幅を利かせています。
だから、転職者の多くは、「結論から話します。まず、ポイントは3つ」と切り出し、就活学生は、グループインタビューになるとさっと立ち上がり、「私に司会をさせてください」と手を挙げます。その結果、「またマニュアル小僧か……」と面接官はみな、鼻白む思いになっていくのです。そういうの、やめにしましょう。
本質――面接で本当にやるべきこと。それを書きました。とても簡単なことです。
つまらないテクニックではなく「たった一つの大事なこと」だけを書いた本。受験にしろ、面接にしろ、世の中に本当に必要なのはそういう本なのでしょう。
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コメント
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浜口先生、いつもどうも有りがとうございます。著者の海老原でございます。
先生の専門である労働・雇用だけでなく、こうした実務本にまでご評価いただけたこと、感謝しております。
先生の「新しい労働社会」、勉強すべきポイント多々あり、参考にさせていただいております。
追伸ですが、Jillの図書館に連日弊社の編集員がお邪魔しており、先生をよく御見かけするとのこと。近々、私も伺いますので、園節はよろしくお願い申し上げます。
投稿: 海老原嗣生 | 2010年3月15日 (月) 11時07分
海老原様、ありがとうございます。
世の中に純文学も大衆文学もない、いい文学とダメな文学があるだけだ、という言い方を流用させていただければ、ダメな学術書を100冊読むより、いい実務書1冊の方が、はるかに知性の肥やしになります。
JILPT図書館でお会いすることがありました、わたくしの方こそよろしくお願いします。
投稿: hamachan | 2010年3月15日 (月) 11時15分