水谷研次・鴨桃代『知らないと損する労働組合活用法』
連合東京の・・・というかブログ「シジフォス」でおなじみの水谷研次さんから、鴨桃代さんとの共著『知らないと損する労働組合活用法』(東洋経済)をお送りいただきました。ありがとうございます。
あとがきによると、水谷さんと鴨さんはこれまでほとんど面識がなかったそうです。
>長引く不況で賃金や労働条件が厳しくなっている昨今、働く人々は労働組合をもっと活用すべきではないか。労働組合とは何か、加入・結成の方法や活動内容など、わかりやすく解説。
目次はこうですが、
PART 1 労働組合って何ですか?
PART 2 労働組合が働く人の強い味方であるワケ
PART 3 労働組合が力を発揮するとき
PART 4 知っておきたい! 団体交渉の基礎知識
PART 5 知っておきたい! 労働協約の基礎知識
PART 6 交渉が行き詰まったとき‐――争議行為、労働委員会
PART 7 労働組合に加盟する・労働組合をつくる
PART 8 社会を変える‐‐‐労働組合の可能性
この一番最初の「01 あなたの労働組合に対するイメージは?」という項の冒頭の一節が、まさに今時の若い人々の感覚をよくあらわしています。
>あなたは「労働組合」にどんなイメージを持っていますか。「硬い、暗い、ダサイ」といった若者がいました。あなたは「労働組合」とはどういうものだと思っていますか。「大手企業の正社員の給料を上げるための組織でしょ」と思っている人はいないでしょうか。とくに、パートやアルバイト、派遣などの非正規労働者からは、「どうせ、私たちは入れないし、正社員の待遇を守るための労働組合なんか、私たちとは関係ない」という声も聞かれます。・・・
この本全体が、こういう感覚に対して、労働組合がいかに働く人の味方として使えるものであるかを、手を変え品を変え説明しようとする呼びかけになっています。また、内容については労働弁護士の宮里先生が監修しています。
あとがきで水谷さんが語っているこの言葉が、本書のメッセージのコアでしょう。
>倒産寸前のある会社で、不安になった従業員が労働組合を結成しました。誰の言うことも聞かなかったワンマン社長が、団体交渉で初めて社員のナマの声を聞き、会社は自分だけのものではないこと、自分の経営方針に大きな誤りがあったことを悟りました。経営者と労働組合が一体となって奮闘し、見事に会社が立ち直りました。・・・
>「天は自ら助ける者を助ける」ということわざがあります。労働者は、労働組合という力強いシステムを活用して、みんなで話し合い、要求に確信を持ち、力を合わせることで働きやすい職場とより良い労働条件を獲得できます。未来に希望を持てる社会をつくり出すのは、労働組合の大きな役割です。
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