« 城繁幸氏に関する後藤和智さんの批判 | トップページ | 地方分権という「正義」が湯浅誠氏を悩ませる 実録版 »

『季刊労働者の権利』2010冬号

日本労働弁護団の機関誌『季刊労働者の権利』2010年冬号(283号)が届きました。

特集は「21世紀の雇用社会を展望する」で、次のようなラインナップです。

・21世紀の労働社会はどこに向かうか?   濱口桂一郎

http://homepage3.nifty.com/hamachan/rouben21seiki.html

・労働法を身近なものに   道幸哲也

・非正規雇用をなくし、全体を代表する労働者連帯で人間らしく働ける社会を   脇田滋

・希望ある雇用の創出と社会的連帯の構築-失業しても死ななくてすむセーフティ・トランポリン社会を  高井晃

・労働組合は消滅するか?個別労働紛争解決制度は何を解決できるのか?  後藤潤一郞

・九州労働弁護団座談会 21世紀の雇用社会を展望する  服部弘昭

あと、講演として根本到先生の「有期労働契約法制をめぐる理論的課題」が載っていて、わたしの有期契約の雇い止めに金銭解決をという提案を「絶対に容認できない制度」だと批判されています。

読み物として面白かったのは、増田秀雄さんの「阿久根市職員労働組合の竹原信一阿久根市長との戦い」です。最後の一節が、いろんな意味で考えさせるものがありましたので、ちょっと長めに引用しておきます。興味を惹かれた方は図書館等でどうぞ。

>竹原市長は、自らが、無私・無欲で戦ってきたと自負している。確かに、竹原市長のそのやり方は過激であるものの、竹原市長自らが提案した市長給与の削減、その市長になるまでの歩みそしてブログでの数々の発信内容からしても、竹原市長は、無私・無欲を信念として、結果はともかくも、意図としては、住民の立場で、阿久根市を良くしようとして、市政を行っているように見える。そして、そのような市政が阿久根市民の共感を呼んで、短期間に行われた2回もの市長選に勝利したものと思われる。

>しかしながら、神ならぬ人間の無私・無欲は、得てして、唯我・絶対欲に転化するもので、特に、無私・無欲を信念とする人物が権力を持ち、それを縦横無尽に振るいだしたら、自らの正義を確信し、それを他人にも強いる結果、狂気ともいうべき世界が出現することもあることは、歴史が教えるところでもある。

>現在の竹原ワールドの阿久根市が、異常な世界であり、一見、廉潔の人である竹原市長が、実は、市政を付託すべき人物ではないことを阿久根市民もまもなく悟ることになると確信している。来るべき市長選で竹原候補が落選することを通じてしか、本件紛争の最終的な解決はありそうにないからである。

本気の正義の味方ほど始末に負えないものはないという真理を悟るまでは、神々は渇き続けるのでしょうね。

|

« 城繁幸氏に関する後藤和智さんの批判 | トップページ | 地方分権という「正義」が湯浅誠氏を悩ませる 実録版 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『季刊労働者の権利』2010冬号:

» いちおう正義とは認識されているようだ.... [竹原信一 後援会]
 連合関係者のブログに掲載されたと言うことで、嬉々として そうるふれんどさんのBBSにその記事を紹介した者がいた。 彼らにとっては権威かも知れないが、一般の者から見れば誰?それ?って感じの人なのですがね。 では、その関係者の記事から、「地方にすむ人」 ...... [続きを読む]

受信: 2010年2月11日 (木) 10時33分

« 城繁幸氏に関する後藤和智さんの批判 | トップページ | 地方分権という「正義」が湯浅誠氏を悩ませる 実録版 »