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2010年2月 8日 (月)

「もちつけblog(仮)」さんの拙著書評

「もちつけblog(仮)」さんが拙著『新しい労働社会』に対する書評の1回目をアップされています。

http://webrog.blog68.fc2.com/blog-entry-113.html(「休む時間」より「残業代」を優先する、日本という国 濱口桂一郎『新しい労働社会』(1))

(1)ということなので、さらに続くのでしょう。この回は、拙著第1章のテーマを取り上げていただいています。

「「休む時間」より「残業代」を優先する、日本という国」というタイトルの付け方が、まさにわたくしの問題意識をずばりと表現していただいておりまして、大変ありがたいことです。

とりわけ、このエントリの最後のパラグラフは、拙著全体にあい渉る問題意識とも関わるものです。

>日本では、企業が就労者と家族の雇用を保障するだけでなく、社会福祉的・社会政策的役割を果たしてきた分、その見返りに企業への忠誠心を求められます。そして、その忠誠心をあらわすために長時間労働が生じる、と考えられます。長時間労働が、忠誠心の表示となる以上、労働者側も、長時間労働自体の規制よりも、その忠誠心の見返りとしての金銭の割り増しを選好するようになった、と見るべきではないでしょうか。もちろん、もっと稼ぎたいという就労者と家族の経済的事情があるのも、無論のことですが

この続きの回で拙著の様々な論点がどのように批評されるのか、期待しております。

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