労働者参加は社会主義か?
3法則でその名も高い池田信夫氏が、例によって民主党が提出を予定している公開会社法案にケチをつけています。
http://agora-web.jp/archives/868044.html
>民主党の方針は反企業・親労組という点で一貫している。その結果出てくる政策が矛盾しているのは、この方針がナンセンスだからである。企業の投資を阻害して、労働者を豊かにすることはできない。
その典型が、民主党政権が来年の国会に出そうとしている公開会社法である。これは連合が求めている「労働者参加」を法的に義務づけ、日本を資本主義から社会主義に変える法案だ。このような時代錯誤の法案が21世紀になって出てくるのは、日本が社民党政権で痛い目にあった経験がないからだろう。
ふうん、つまりアメリカだけが資本主義で、欧州会社法によって労働者参加を義務づけているEUは社会主義である、と。もちろん、ハイエクやフリードマンはじめ、そういう用語法を使う人々は結構いるので、そのこと自体は許容範囲ではあります。
ただ、それならそれで一貫してもらわなければなりません。
とりわけ、ドイツのように監督役会に労働者代表なんていう軟弱な法律ではなく、重役会に労働者代表を2~3名義務づけているのが、池田氏が某桜ちゃんねるで褒め称えていたスウェーデンであり、半世紀以上にわたって政権を支配してきた社会民主党なのですが、それが「社民党政権で痛い目」ってことなんでしょうかね。
念のためいうと、「フレクシキュリティ」のデンマークも監督役会の3分の1は労働者代表です。
今後、池田氏はフレクシキュリティに言及するときは、「社会主義」だの「社民党政権で痛い目」だのと言うのでしょうね。まさか褒め称えたりしないでしょうね。
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”社畜の鑑 honowoさん 「文句言う労働者はみんな社会主義者だ!」”
http://togetter.com/li/285827
学生さんでしょうか
投稿: しゃくち | 2012年4月11日 (水) 06時30分