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2010年1月21日 (木)

中田喜文・電機総研編『高付加価値エンジニアが育つ』

05196 電機連合の総合研究企画室のことを「電機総研」と呼びますが、その電機総研が中田喜文先生を主査に行った共同研究の成果が、標記出版物として発行されました。早速お送りいただきまして、ありがとうございます。

http://www.jeiu.or.jp/book/

>日本人の生活の在り様とこの国の豊かさが、技術者が携わる研究開発活動の成果である「イノベーション」にますます大きく依存していく一方で、技術者の研究開発を取り巻く活動環境、労働環境は近年劣化していると言われています。
本書は、その原因と影響を解き明かし、何をなすべきか・誰がなすべきか・どのようになすべきか、についての提言をとりまとめたものです。

内容は:

第1章
日本の技術者
第2章
ヒアリングから浮かびあがる技術者のキャリア
第3章
技術者のワーク・モチベーション
第4章
技術者のキャリア形成
第5章
技術者の能力開発と高業績
第6章
「高業績」技術者を育む経営
第7章
日本の技術力を支える技術者の未来

となっています。

全体に通底するのは日本の技術者の将来に対する危機意識です。「あわりに」に沿って簡単に述べると、

これまで、自信を持てる技術の早期獲得、技術、能力を生かせる仕事との出会い、そして良好な人間関係と自由闊達な職場文化によって、国際的にも極めて高い生産性を達成してきた日本企業の人事制度ですが、現在大きな課題に直面しています。

まず技術者の長時間労働の慢性化とさらなる長時間化。今までの技術者の長時間労働は高い仕事モラルと共存するボランタリズムに基づく長時間労働でしたが、今は「仕事に追われて納得できる仕事ができない」という状態になっています。さらに、長時間労働は技術者から学びの時間を奪い、日本の強みであった自信の持てる技術の早期獲得の条件を崩し、高い創造力を持つ次世代技術者の供給を減少させつつあるのです。

個人の仕事における余裕の喪失は職場内の人間関係を変質させ、成果主義人事制度が自由闊達な議論や新たな試みを評価する考え方を失わせます。

これが技術者の仕事と組織に対するモチベーションを引き下げていきます。

これが若者にも影響を与え始めています。技術者を希望する若者の急激な減少がそれです。いわゆる若者の理工離れには初頭・中等教育レベルの理数科嫌いと職業選択における技術職種の回避があり、もっぱら前者が論じられますが、理工系学部から理工系職種への就職者の減少も深刻です。こうして、日本の技術者供給はますます減少する一方です。

では、日本の技術者に未来はあるのか?今なすべきことはなにか?

そのこたえは、是非本書を手にとってお読みください。

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