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2010年1月22日 (金)

大内ゼミ学生たちの職業教育論

大内伸哉先生の「アモーレ」で、昨日のゼミの様子が描かれています。

http://souchi.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-9121.html(本日の労働法ゼミ)

テーマはキャリア権だったそうですが、

>学生のキャリア権に対する評価は,いささか辛いものでした。法学部の学生にとって,キャリア権の権利としての意味が曖昧にみえるからだと思います。ただ,多くの学生は,この概念への理解が不十分であるように思えました。壮大なキャリア権構想を評価するには,労働法上のさまざまな議論を十分に理解していることが不可欠であり,学部生には厳しいかもしれません。

まあ、それは学生さんたちが、地道な法解釈学中心のまっとうな法学部教育を真面目に勉強してきたことの成果と言うべきでしょう。それで学生さんたちを責めてはいけません。ただ、社会システムを動かす道具としての法律への関わり方がそれだけでいいのかというのは、大人の側で考えるべき問題としてありましょう。

それはそれとして、大変興味深かったのはそれに続く記述です。

>今日の議論の中で多くの学生が指摘していたのは,自分たちのことを振り返ると,学校での職業教育が不十分であるということでした。職業観を十分に形成しないままにシューカツに突入することになっているということへの不満をもらしていました。ゼミ生は,4年生の多くはシューカツを終え,また3年生の多くは,LS進学を考えている者以外は,シューカツを始めており,何らかの形で職業問題についての意識を高めています。彼ら,彼女らの意見として,高校生くらいまでの間に(遅くても大学2年生までの間に),適切な職業教育があればよかったというものがあるということは,私たちは深刻に考える必要があるのかもしれません。

「大学と職業との接続」を検討する上で、この学生さんたちの感想はとても重要なポイントだと思います。「その仕事がどのようなものかのイメージがわかない」まま、シューカツに放り込まれていくというところにこそ、シューカツ問題の問題である所以があるわけです。

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