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2009年12月30日 (水)

攝津正さんの拙著書評

攝津正さんによる拙著『新しい労働社会』の書評が2件アップされました。

http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/roudousyakai1.html(攝津正による、濱口桂一郎『新しい労働社会──雇用システムの再構築へ』(岩波新書、2009年)の書評(2009年12月30日(水)))

>濱口桂一郎(ホームページブログ)を初めて知ったのは、友人である文芸批評家の倉数茂から教えられてのことだった。畏友倉数は慧眼であり、文学に限らずありとあらゆる事象について幅広く知り、僕を啓蒙してくれている。倉数が現在注目しているのが濱口だということで、濱口の新しい著作である『新しい労働社会』を手に取った。ただ、僕は非常に貧乏で本を買う金がないため、図書館で借りた。

 一気に読み通したが、その論旨の明快と透徹には驚かされた。労働問題に関する著作では出色のものだと感じた。著者自身が語るように(ii-iii)、本書は雇用システムを多様な観点から総体的に捉え、また常識を重んじた議論である。

・・・

>倉数茂はまさにこのような姿勢に共感して濱口を僕に紹介してくれたのだと思う。過度に保守的にならず、過度に急進的にならず、現実的で漸進的な改革の方向を示そうとしたというところが重要である。労働問題では、例えばベーシック・インカム論など、「過度に急進的」で「常識外れの議論」が横行している。それをもう一度、現場に、足元に引き戻すこと。本書の狙いはそれだと言える。

まさにわたくしの執筆の意図を見事に浮き彫りにしていただいている記述です。

http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/roudousyakai2.html(攝津正/処方箋は有効か?━━『新しい労働社会』書評その2(2009年12月30日(水)))

>濱口桂一郎は本書で、「現実的で漸進的な改革」を示そうとしている、と述べている。その試みは成功したのだろうか。

摂津さんはたいへん丁寧に、ご自分の労働生活と対比させつつ、序章、第1章と一つ一つ腑分けしながらわたくしの議論を批評していただいています。こういう書評をしていただけることは、わたくしにとってこの上ない喜びです。

このあとさらに第2章以下の議論に対する批評が続けられることになります。心からの期待感をもって摂津さんのさらなる書評を待ちたいと思います。

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