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2009年12月29日 (火)

『電機連合NAVI』2009年11/12月号

電機連合より『電機連合NAVI』2009年11/12月号をお送りいただきました。

特集は「労働組合と組織強化」です。はじめに連合非正規労働センターの山根木さんと電機連合組織推進センターの荒井さんの総論的文章がありますが、読みでがあるのはやはり、最近組織化を実現したばかりのアルプス技研、MEMC、アウトソーシング3社の労働組合の委員長の報告です。

アルプス技研とアウトソーシングは常用型派遣の会社ですし、MEMCは外資系エレクトロニクス企業ということで、今日的課題への対応という意味でも興味深いものがあります。

組合のない企業に組合を作るということがどういうことか、なかなかよく示している文章がいっぱいあります。たとえば、アルプス技研労組の相原さん曰く:

>少し考えていただくとわかると思うが、同僚から「労働組合を作らないか」と声をかけられて、「いいよ。つきあうよ」と返事が出来るものは誰一人としていない。「今日はまず飲みに誘ってアイスブレイク出来ればいいか」、「今日核心に触れて大丈夫か、次回にしようか」「コイツは無かったことにしよう」「なかなかいい奴じゃないか」など産みの苦しみを味わいながらも、何とか全事業部から1名ずつ、私を含めて10名の発起人会を招集した。

>現代社会では、合理的であることが絶対の価値判断となりつつある。しかし、労働組合の世界においては、合理性も必要だが、それ以上に必要となるのは『想い』を堂々と語るリーダーの存在に他ならない。一般社員に対して労働組合の設立説明会を開催し50人を目の前に「労働組合を作っているのでどうぞ加入してください」と言っても誰一人として加入届を出してくれない。それどころか「余計なもの作りやがって」とか「メリットを説明しろ」「説明聞いてやるからこの時間分の賃金を補償しろ」「何が提供できるんだ」などの罵声を浴びることも珍しくない。

>・・・こんな場合は罵声のなかでじっと毅然とした態度で我慢し、2分程度言わせておくと急に静になる瞬間がくる。知らない人間に失礼をしている自分に気づく瞬間が同期する。その後、「みなさんがいろんなことを言いたい気持ちもわかります。網羅的な質問を受けても話が進みませんので、私から先に20分ほど説明させてください」と言い、1時間ほど経緯や法律的背景、大義をイッキに話をするのです。そして最後に自分の『想い』である「労働組合は絶対にあった方がいい。みなさんも私と同じように感じているはずです。どうか私にみなさんの力を貸してください」と熱く述べると、その後の質問は一件も出ない。

>説明会の場で『想い』を語る場面を一度見せると、同じように『想い』を語りたがる変な連鎖反応が起きることがある。

>潜在的にリーダー業務に就きたい者は多くいるのだが、評価者(会社)にその意思を見せるのはイヤシイと心得ている日本人は意外と多い。しかし、評価者ではない労働組合の執行補助要員(職場委員など)になると、水を得た魚のように自律的に動き始める。お金やメリットで集めた集団と比べて『想い』を共有した集団は、前傾姿勢で発展的思考を有した無敵の集団となる。

最後に相原さんが

>労働組合を作るという作業は、シーケンスのように条件を入力したら結果が出る作業ではない。

と述べているのは、実に心からの想いなのだろうと思います。

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