ブラック上司の職場DVがヤバすぎる@『SPA!』
をいをい、朝っぱらから『SPA!』かよ、と顔をしかめないでください。
確かにこの雑誌、目線の下劣さは立派な三流週刊誌ですが、こと労働問題を取り上げる視角は、なかなか鋭いものがあります。隠れた労働専門誌と評する人も、ここに約1名いたりします。
少なくとも、あるべき労働社会の理念もないまま、ただひたすらに労働組合の悪口雑言を並べ立てればいいと心得ているらしい某経済誌よりは、よっぽど労働問題を考える上で役に立つ・・・てのは褒めすぎですかね。
本日発売の12月8日号の特集が、「告発!ブラック上司の職場DVがヤバすぎる」。表紙に曰く「かつての校内暴力も真っ青な異常事態がオフィスを侵し始めた」。
最近労働問題としても重要なテーマになってきた職場のいじめ、嫌がらせ、暴力といったテーマを、例によっていろんな証言で再現しています。37ページの跳び蹴り社長などはこれは完全に刑事犯罪人ではないかと思いますが、そこまでいかない言葉の暴力の数々もなかなか香ばしいのがいっぱいです。36ページから。
>無能な社員なんて足手まといなだけなんだよ!さっさと空気読んでハローワークでも行けやカス!
>お前ほどの人間のクズは見たことない。死んでこい。会社辞めろ。もし赤の他人だったら包丁で刺してる。
>お前は会社にとって害を与えるだけの害人だ。全員に土下座して謝って辞めろ。
実は、現在研究中の個別労働紛争事案の中にもこの手のパワハラ事案というのは山のように出てきます。
今日の職場の風景の一断面と言えましょうか。
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濱口先生こんにちは。
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Yahoo!のウェブマガジン「Charger」内「竹原慎二のボコボコ相談室」の評価もお願いしたいところです。
投稿: anomy | 2009年12月 2日 (水) 12時11分