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市役所職員マンマークさんの拙著書評

マンマークさんの「市役所職員の生活と意見」ブログに、拙著『新しい労働社会』の書評が載っています。

http://manmark.blog34.fc2.com/blog-entry-94.html(不勉強職員へのサプリメント))

>そんな中で思ったのが、日本の雇用の根本的な問題はどこにあるのかということ。

>そこで、書店へ行き、何冊か選んで読みましたが、その中で私の知りたかったことに一番応えてくれたのがこの『新しい労働社会』でした。

ということで、いくつかの事項について取り上げられているのですが、個々の事項よりも、

>しかし、私にとってこの本の一番の効果は、今まで在籍していた幾つかの課で頭を悩ませた事柄同士の繋がりが見えてきたことです。

 例えば、「男女雇用機会均等法」、「管理職と管理監督者」、「社会保障とモラルハザード」などは、それぞれの事柄に関係のある課に在籍していた時には、その事柄だけの理解しかしていませんでした。 いわば「点」としての理解です。

 それが、この本で示されている幾つかのキーワードを通して「点」同士を繋いでいる「線」が見えてきました。
 日頃は、その時に担当している業務にしか目が向いていないので(一種の縦割り感覚)、今回のように自分が担当してきた業務を違った視点から見つめ直すことの必要性を改めて感じました。

と、それらを全体的な雇用システムの中で位置づけて捉える視点に注目していただいたことは、著者のわたくしとしても大変うれしく、ありがたいことです。

そして、拙著の議論への疑問として

>ただ、この本の一番の難所は、やはり第4章でしょう。

 著者がポピュリズムに走る恐れがあると指摘している「学識者のみによる哲人政治」は、御用学者による政府応援団体になる可能性が高い点で私も反対ですが、それでは「政労使の三者構成原則」のメンバーとして、著者が労働組合に望んでいる正規・非正規を含めた労働者代表組織という役割を、当の労働組合が果たせるのかどうか。

と提起されている点も、まさに問題点を衝いているもので、

>とにかく、全体を通して、日頃不勉強な市役所職員である私には、良い刺激になる本でした。

 近視眼的思考の進行を弱めるためにも、たまにはこういう「サプリメント」を摂取したほうがいいようです。

といわれるような「不勉強」どころか、大変鋭い感覚で毎日社会状況をご覧になっていることが窺われます。

なお、最後に、

>ただ、この濱口先生、冷静でありながら血の気の多い方のようで、それもブログの楽しみ方のひとつかもしれません。

と言われていることには、やはり一応異議を呈しておきます。わたくしとしては全然血の気が多いわけでも喧嘩っ早いわけでもなくて、できれば平和裡になごやかにいろんな方々と議論をしていきたいのですが、なぜかそれを許していただけないような人が多くて・・・(笑)。

(追記)(っつうか・・・)

z​h​a​*​g​*​rさんの「暴言日記」というブログで、

http://blogs.yahoo.co.jp/zhang_r/22869313.html(血の気が多いhamachan先生 )

>いやいや、見ている側が心配になるくらい「血の気」が多いですよ(笑)。

そうですかねえ、こんなに穏やかで、争いごとの嫌いな人間はあまりいないんじゃないかとさえ思っているんですけど(笑)。

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コメント

はじめまして。

こちらのブログは以前から拝見していたので、『新しい労働社会』に対する書評が載ったブログや雑誌を紹介されていらっしゃるのは存じていましたが、まさか、その網に私のブログが引っかかるとは…。
見覚えのあるHNが目に入った時は、体のあちこちから悪い汗が噴き出すような気がして、何とも気恥ずかしい思いをしました。

ただ一点だけ、「血の気が多い」という表現について。
それなりの社会的地位にある方々のブログでは、自説への執拗な反論コメントに対して、勝手に論点をずらしたり、無視したり、削除したり、といった態度をよく見かけます。
先生のように、真正面から投稿コメントに向き合っていらっしゃる方は数少ないでしょう。
しかも、「濱口桂一郎」というリアルな存在を明らかにした上でのこの対応は、かなりの覚悟がなければ出来ないことだと思います。
その「覚悟」に対して、感服の意を込めて「血の気が多い」という表現を使わせていただきました。(あまりフォローになってないかな)
ただ、同じような感想を持っておられる方がいらっしゃったのには少しホッとしています。(笑)

これからも楽しみにかつ真面目に拝見させていただきますので、先生の御活躍をお祈りしています。

投稿: マンマーク | 2009年11月24日 (火) 21時32分

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