組合未加入の非正規労働者の処遇改善も~ 2010 春季生活闘争基本構想
連合の非正規労働センターのHPに、10月30日付で標記の記事が出ています。
http://www.fairwork-rengo.jp/modules/rengo_news/?page=article&storyid=184
>連合は、29 日に開催した中央執行委員会で、非正規労働者を含めた全ての労働者を取り組み対象とする「2010 年春季生活闘争基本構想」を決定しました。
>取り組みの柱の1番目に、非正規労働者を含めた全ての労働者を対象に、賃金・労働条件等の労働諸条件改善に取り組むことを掲げ、これを、すべての組合が取り組むべき「ミニマム運動課題」と位置づけています。
具体的には、すべての産別・単組に対し、非正規労働者の賃金引き上げ、正社員化、企業内最賃協定締結の拡大と引き上げ等、様々な課題についての労使協議・交渉の推進、社会・労働保険の加入状況点検の実施を求めています。
また、春季生活闘争の取り組みでは初めて、組合員ではない非正規労働者に対しても処遇改善等の取り組みを求めることを明記しました。
これは、連合が組合員の枠を超えて非正規の処遇改善を求めていくという点で、これまでの自発的結社、組合員のための組合という発想を一歩踏み出たものと評価することができるでしょう。
>中央執行委員会終了後の記者会見で古賀会長は、具体的内容は関係委員会で検討するとした上で、「18.1%の組織された労働者だけの利益を追求するのではなく、全ての労働者の利益を追求することが重要。組織によって温度差があることは事実だが、まずは雇用形態や組織・未組織に関わりなく、働き方や処遇の実態について労使交渉や協議のテーブルに乗せることを求めて行きたい」と述べました。
非組合員も含めた「すべての労働者の利益を追求する」パブリックな組織としての労働組合という思想が、どこまで現場レベルにまで広がっていけるのか、課題が大きいでしょうが、さもないと、労働組合を攻撃することのみを使命と心得る人々に攻撃の武器を与え続けるだけであるということも事実であるわけですから。
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