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すっきりしない読後感

「転がる石 Rolling Stone」さんのブログで短評。

http://kuuu20042004.blog104.fc2.com/blog-entry-6.html

これが、先日の毎日新聞の伊東光晴さんの書評と通じるある感覚をよく現しているように思います。

>元労働省官僚の本。

「過度に保守的にならず、過度に急進的にならず、現実的で漸進的な改革の方向を示そうとしたものです」とあるように、そんな感じの本。

個々には、いろいろ勉強になって肯けるところあるけれど、全体としてはすっきりしない読後感。
全体を通しては、現状追認という印象。

ユニオンなどをあまり積極的は評価せず、現実的には、企業内組合での改革と考えておられるようだ。「同一労働同一賃金」も、現実的ではないようだ。

「すっきりしない読後感」というのは、一体お前は保守派なのか急進派なのかはっきりしろい!という感じなのでしょうね。

なまじ帯の文句に「問われているのは民主主義の本分だ」とか「派遣切り、雇い止め、均等待遇 混迷する論議に一石を投じる」なんてあるものだから、さぞかし格好いい急進的な議論を展開しているのかと思いきや、ぐずぐずとしたどっちつかずの中途半端な議論ばっかり展開しやがって、という腹膨るる思いが湧いてくるのでしょう。そこの気持ちはよくわかります。

当方としては、まさにそういう右か左かはっきりしやがれ症候群が世の中の諸問題を却ってもつれさせてきただけだという思いもありますし、それを単純に「現状追認」とばっさり言われるとどっと疲れが出るところもありますが、まあそういう反応も十分予想していた、というよりは実はそういう反応の方が多いのではないかと内心思っていたので、今までいただいた書評の多くが必ずしもそうではなかったことが却って意外だったりもします。

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コメント

猪木武徳先生の『デモクラシーと市場の論理』という本の280ページに次のような文章がありました。
>しかしこれまでの日本では、残念ながら「社民」は社会思想としては主流にならなかった。思想の純粋型こそ純粋だという信仰が強い日本では、抽象的で論理的で体系的な思想こそ本物で、純粋で極端なものへ身を投ずることこそ本物だと考える政治運動や社会運動が多かった。現実と向き合い、現実社会の複雑さの中から基本的な構造を摘出するという機能的な作業は、日本人の得意とするところではなった。

今でもあまり変わっていないのですかね。

投稿: okmania | 2009年10月16日 (金) 08時02分

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