『労働経済情報』秋号の拙論
畑中労働経済研究所が発行している『労働経済情報』2009年秋号(25号)に、拙論「EUにおける非典型労働者への法政策」が掲載されています。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/euatypical.html
この論文自体は、EUの非典型労働法政策を概観したもので、それほど面白いものではありません。
むしろ、この雑誌に載っているほかの記事の一覧をご覧になると、そのラインナップの凄まじさに、思わず「うーん」と呻るのではないかと思います。
これが秋号の目次です。
雇用政策の目指すべき道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西村理
非正規雇用危機と『均等待遇』戦略・・・・・・・・・・・・・・・小林良暢
派遣法-罪深き若者の使い捨て・・・・・・・・・・・・・・・・・東海林智
EUにおける非典型労働者への法政策・・・・・・・・・・・・濱口桂一郎
戦後わが国労働法の特質(上)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・片岡昇
アジア経済圏における日本のパラダイムシフト・・・・・・板東慧
グリーン・ニューディールと緑の雇用を考える・・・・・・・・松下和夫
改正労働基準法と企業の対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安西愈
ディーセント・ワークの実現へ向けて・・・・・・西村健一郎・山本陽大
新たな労働時間法制へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・田中清定
労働法における「労働者性」と「使用者性」が今、問われている・・・・水谷研次
労働審判事件の現場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夏見陽介
労働災害防止におけるリスクアセスメント・・・・・・・・・・・・金原清之
メンタルヘルス対策の留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・谷口恒夫
メンタルヘルスケアの実情と目指す姿・・・・・・・・・・・・・・寺村紀子
大阪労働局の送検事例を見る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本誌編集部
国際金融危機下-広東企業の労使関係・・・・・・・・・・・・孔祥鴻
この業界的には結構なビッグネームが名前を連ねています。
小林良暢さんのはいつもの小林さんの調子ですし、東海林さんのはやはり東海林さんらしい文章です。
ここで特に挙げておくべきは、水谷研次さんの論文でしょう。東京都労委の労働者委員として、労働委員会が労働者性を認めた事案を、裁判所が片っ端から「労働者じゃねえ」と切って捨てている現状に対する怒りに満ちています。
水谷さんのブログはこちらですので、参考までに。日々読んで糧になる内容です。
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