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2009年10月 1日 (木)

悪者退治の三流政治学

非国民通信さんの興味深いエントリ

http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/279c4dc3bc88d45cfc7d85d9bf5ff74a(私は「新しい自民党」が嫌いなんです)

>小泉以降に政治に関心を持ったニワカ左翼の私からすれば、小泉以降の「新しい自民党」こそが最も否定すべき存在なのです。反対意見を持つ人々との合意形成に力を注ぐよりも、相手の意見を「毅然と」突っぱねること、そして意に添わない人々を抵抗勢力だの既得権益だの腐敗~だのと呼んでは悪役に見せかけることで、自らは「悪い奴らと戦っている改革者」を演じようとする、そうした唯我独尊の「リーダーシップ」を是とする政治の在り方にこそ、強い疑問を感じてきました。そりゃ話の通じないバカも多々いるわけで結果的に合意が得られない場合もあるのですが、そうではなく最初から対立を目的化している、相手を「退治」することを目指すかのごとき政治姿勢には、やはり問題が多いと思うわけです。しかるに、左派と呼ばれる人々も含めた世論の大勢が否定しようとしているのは「古い自民党」であり、決して小泉以降の自民党ではないように見えます。

定義上「邪悪」であるものとの妥協は論理必然的に「悪徳」であり、「退治」「殲滅」のみが唯一許されるわけですね。

もちろん「古い自民党」政治は、社会に存在する様々な「利害」の調整の仕方として必ずしも立派であったとはいえませんし、特定の「既得権」が他の権利利益よりも優先される硬直的な利害調整方式の「構造改革」は必要かつ必然であったとも思いますが、それが政治のあるべき姿を「利害の公平な調整」としてではなく「利害を超越した聖人君子」による「悪者退治」として描き出そうとする三流政治学を世に瀰漫させたことの弊害は大変大きかったと思います。

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