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2009年10月11日 (日)

雑誌『ELDER』の書評

高齢・障害者雇用支援機構の雑誌『ELDER』の10月号で拙著『新しい労働社会』が書評されています。

http://www.jeed.or.jp/data/elderly/elder/download/2009_10-20.pdf

>日本型雇用の本質解明からこれからのあるべき姿を描出

>現下、派遣をはじめ労働問題を対象とする論議が盛んだ。しかしそれは、往々にして労働規制緩和論と労働規制強化論の対立になりがちで、問題の本質を剔抉していないと著者はいう。

本書は、日本型雇用システムの本質を明らかにして、働きすぎにはワークライフバランスが、非正規労働者には有期契約労働であっても期間の定めのない労働契約だと見做し、雇用形態の異なったものにも均等処遇を実現することが、真の多様就業社会を構築することになる、と説く。

また、公的機関を中心とする職業教育訓練システムの再構築や非正規労働者も含めた企業レベルの労働者組織で産業民主主義を再構築すべきといった方向性も指し示す。

本書は、著者自らが「現実適合性を担保してくれるものは、国際比較の観点と歴史的パースペクティブである」といっているように、わが国法制面を工場法の時代までさかのぼり、また欧米のシステムと比較するといった具合に、大きな広がりのなかで日本の現在の位相を捉え直している。それにしても、日本の雇用システムの本質を職務の概念が希薄なメンバーシップにあると喝破したのには瞠目させられる

評者の名前はありません。「国際比較と歴史的パースペクティブ」はまさに私の意図ですが、最後の「日本の雇用システムの本質」を「メンバーシップ」と「喝破」だの「瞠目」だのはいささか大袈裟すぎて、労使関係論の専門家に読まれると恥ずかしく、そこまでの話じゃないですよと言いたくなりますが。

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