「読書メーター」の短評いくつか
「読書メーター」というところで、拙著に対する短評がいくつか寄せられています。
http://book.akahoshitakuya.com/b/4004311942
新しいところから、
安眠練炭さん:
>理想論を押しつけるのでなく、いかにして理想の状態に近づけるかというプロセスを提示しているのがいい。
はい、それは明確に意識し、伝えたいと思った点です。法解釈学や理論経済学と違って、政策論というのは、そういうものであるはずだと思っています。
ishii-hiroさん:
>ひとまず読了。良書。 たとえば派遣法改正という単純な規制緩和か強化かという立ち位置でなく。 いわゆる非正規労働者問題(というネーミングがミスリードになっていることも本書は指摘されています。)は、正規労働者の過大な負担と表裏一体から始まるという今までの議論の敷衍から始まる本書は、現代社会の有用な補助線だなあと
これも、わたくしの意のあるところを的確に捉えていただいていています。
takizawaさん:
>本書の特徴は、「過度に保守的にならず、過度に急進的にならず、現実的で漸進的な改革の方向を示そうとした」点にあるといえる(はじめにより)。例えば、非正規労働者問題には、長期的には賃金制度改革が望ましいが、現在の賃金制度を前提にすれば、期間比例原則を採用するのが好ましい、といったように。日本にはコーポラティズムの思想が薄いが、巻末での提言にあるように、経済財政諮問会議に労働者代表・消費者代表を加える形で民主主義を徹底させることが必要(声の届いていない程度が余りにもアンバランスなため)。
このように、多くの方々が拙著の意図するところを正確に読んでいただき、共感していただいていることは、日本の将来にとても希望を与えてくれます。
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