山野光正(Kousyou)さんの「日本の『クソ労働環境』成立の歴史的背景と諸悪の根源」
一昨日、拙著を書評していただいたKousyouさんこと山野光正さんが、そのKousyoublogで、標題のエントリをアップされています。ふろむだ氏の「分裂勘違い劇場」のクソ労働環境に関するエントリに乗っかる形で、
http://kousyoublog.jp/?eid=2409
拙著をはじめ、水町勇一郎先生の『労働法』教科書、広井良典さんの『コミュニティを問いなおす』などを引用しながら、短い中に壮大な歴史図を描き出していて、なかなか面白いです。
この「クソ労働環境」って言葉、もとをたどると、
http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/(ニートの海外就職日記)
から来ているようですね。このブログでも、上述のふろむだ氏のエントリや本ブログでも取り上げたmojix氏の議論を捉えて、いま解雇規制がホットなテーマになっているようです。
>労基法という制度はガン無視wしておきながら、お荷物社員や気に入らない社員のクビを自由に切れる解雇規制の撤廃は賛成って都合が良過ぎくない? 要は会社側に都合の良い制度(解雇規制の撤廃)は喜んで守るけど、都合の悪い制度(労基法)は守らないって事だろw?
わたしはこの「w」が語尾についた妙にペジョラティブなものの言い方をする人は(誰であれ)とても気に入らないんですが、それはともあれ、「解雇自由でみんなはっぴぃ」論に対する皮肉としては効果的ではありますね。
先日のアマゾンレビューをされたSaradin "SARA" さんとも共通する感覚のようです。
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