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2009年9月12日 (土)

idoraさんの「Spare time」で書評いただきました

idoraさんの「Spare time」というブログで、3日間4回にわたり、拙著のかなりの部分を引用しながら、詳細に分け入った書評をしていただいております。

こういう読者を持てるというのは、著者としてこの上ない幸せであろうと思っています。

http://d.hatena.ne.jp/idora/20090909/p2

>確か、ブログによると「序章は最後に書き加えた」と書いていたはず。が、日本の労働に関する問題を俯瞰しようと思ったら、序章は不可欠である。自分自身、日本の雇用システムの特殊性を少しは知っているつもりだったが、歴史的経緯やそれぞれのトピックの関連性について説明されると、新たな視点が見えてきた。

http://d.hatena.ne.jp/idora/20090910/p4

>日本は、かつて一億総中流と言われたし、自民党の人たちは福祉のあり方について、よく「中福祉中負担」と言ったりする。どうやら高すぎず低すぎず、バランスがとれている状態を好むようである。が、よく見てみるときわめてアンバランスなものがあることが多い*1。これもまさにそれで、そしてこうした問題を二元論で片づけようとするのがいかに滑稽かを物語っている。

http://d.hatena.ne.jp/idora/20090910/p5

>「なるほど、確かに」というのが最初に感じた感想である。とはいえ、専門家でない人がそもそも論にたどり着くのがどれだけ難しいか。経緯説明を読んでいるとそれも実感する。「官僚というのはわざとわかりにくくするんだ」という冗談とも皮肉ともとれる言葉があるけれど、無理に無理を重ねた結果、全体像が見えにくくなっている現状はかなり深刻だと言わざるを得ない。

http://d.hatena.ne.jp/idora/20090911/p1

>解決すべき問題がいかにねじれているかが分かる。それぞれの時代において、抜本的な解決を(意図的にもしくは結果として)せず、今に至っているということである。また、最近は悪者扱いしかされないが、(大)企業がどれだけ貢献してきたかも分かる。これだけ膨大な功績(解釈の仕方によっては荷物)を変えていこうと思ったときに、勧善懲悪的発想をしていてはどうにもならないのではないか、という気がする。これは今の政治に言いたいことだけれども*1

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