拙著への短評いくつか
拙著『新しい労働社会-雇用システムの再構築へ』(岩波新書)に対する短評がいくつか上がっていますので、簡単に紹介しておきます。
http://kogechahiguma.blog61.fc2.com/blog-entry-11.html(こげちゃひぐまの本を片手に)
>複雑な労働問題の「問題の所在」が確認できる本。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60416726.html(海洋戦略研究)
> 雇用契約をメンバーシップ契約という視点で解きほぐしていく様は目から鱗である。雇用システムを考える上で勉強になります。お勧めします。
http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10325357747.html(水紋鏡~呪詛粘着倶楽部~)
>メンバーシップ契約として、現代日本の労働「契約」を考えることで一気に見通しがよくなる冒頭の整理部分だけでも必読。労働問題の解決を図るに法や規制を持ち出すためにこの書で示された地平は必ず踏まえないといけないと思われます。というか日本の新書は凄いな…
あと、twitterで拙著についてつぶやいていた人も何人かいました。
http://twitter.com/udonkun/status/3193087472(udonkun)
>確かに労働問題の見方がかなり明瞭になる本。著者のブログは約3年前から読んでいて、東大の公開講座に行ったりもしたけど、いろんな重要トピックが筋を通してまとめてある。おすすめ。
http://twitter.com/makonabe/status/2912388023(makonabe)
>あーそういえば、濱口桂一郎『新しい労働社会』を読了しました。正社員既得権益・ロスジェネ論・派遣村の衝撃などなど、真面目に労働問題について語るなら必読の書だと思いました。現状分析もすごいのに、氏の答えもまたすごい。完全に頭を抱った感じです。労働問題は奥深い。人の世だからこそかな。
さらに、こういう「読書メーター」というのもあって、
http://book.akahoshitakuya.com/b/4004311942
ほそいさんという方が、
>興味深い。日本の雇用関係法制の一貫性のなさと実態への合致しなさは抜本改正が必要ということを痛感する。ただ、この本で理想とされていることは現状の労使関係からすると革命的なまでの変革が必要なわけで。なかなか難しい気がする。でも良い本ですよ。
と評したかと思うと、
takizawaさんという方が、
>本書の特徴は、「過度に保守的にならず、過度に急進的にならず、現実的で漸進的な改革の方向を示そうとした」点にあるといえる(はじめにより)。例えば、非正規労働者問題には、長期的には賃金制度改革が望ましいが、現在の賃金制度を前提にすれば、期間比例原則を採用するのが好ましい、といったように。
と解説していただいています。
このtakizawaさんの指摘された点は、まさに私の言いたいところを端的に述べていただいたという感じです。
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コメント
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稲葉振一郎氏はあれ以上書かないのかな
投稿: 匿名希望 | 2009年8月28日 (金) 08時03分