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2009年8月20日 (木)

趣旨は正しいが表現が政治的に正しくない舛添発言

なんだか相当に非難されているみたいですが、

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009081902000169.html(「怠けている連中に税金使わぬ」 派遣村めぐり舛添厚労相)

>舛添要一厚生労働相は18日午後、横浜市内の街頭演説で、昨年末から今年1月にかけて東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に関し、「(当時)4000人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」と述べた。

おそらく発言の趣旨は、働こうとする人々、働くために教育訓練を受けようとする人々にこそお金を渡すべきで、働こうが働くまいが一律にはした金をばらまくベーシックインカムみたいな発想は認められない、という趣旨だったと思うんですね。近年の先進国共通の政策動向としてのワークフェアを、いささか大衆迎合的な表現でやってしまったというところでしょう。その意味では、趣旨としてはきわめてまっとうな発言であって、これを非難するなら、どういう社会システムを構想するのか、きちんと示す義務があります。とはいえ・・・。

ただ、それを派遣村批判という形で喋ってしまったのは、いささか政治的に正しくなかったといわざるを得ません。まあ、選挙戦というのは、どうしても表現が粗雑になりがちなんでしょうが、これはやはりまずかった。

>これに対し、派遣村実行委員だった関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は本紙の取材に「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判した。

ここは、労働と福祉の関係をどのようにつなげるべきか、というきわめて重要な政策テーマが顔を出しているわけで、選挙戦の罵倒合戦の材料にしてしまうのはとても惜しいことなのですが。

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コメント

ご本人が、発言の趣旨を「釈明」しています。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090825/stt0908251145002-n1.htm">http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090825/stt0908251145002-n1.htm


>発言の真意を「働く能力と機会がありながら働かない『怠け者』に貴重な税金を1円も払うつもりはない、ということを言った」と説明した。

まさに、上で私が解釈したような趣旨であったわけですが、選挙期間中誤解を招くようなものの言い方はやはり気をつけた方がいいようです。

他の国々は知りませんが、日本は「働かざるは悪」という認識が非常に強いと感じます、ネット界隈で俗に言うニートや何らかの生活保護受給者が罵倒なり中傷されている事実からその辺が伺えます。
この辺は「俺達は真っ当に仕事してるのに楽しやがって」という妬みなりがあるのかもしれませんが、何にせよ仕事無き者に風当たりが強いのは確かです。
確かに大臣の言う所の「積極的に社会参加参画の機会を求めない者」に対しての言い分であれば、私自身もそれは納得出来ます。
ただ、求職する側の言い分として如何に仕事を斡旋されても、その内容がおおよそ生活を維持出来ない内容であったり、自己キャリアや就業先の諸条件から手が挙げようが無い事実もある訳です。さらに金融危機以降はめっぽう減りましたが本来人手が欲しくて求人してる側が、手を挙げた求職者の手を払いのける真似をしつつ、いつまでも求人を募っていた業者なんてのもありました。
おそらく「真っ当な求職者」の本音でしょうが、仕事が出来ない事で罪悪感を背負いつつも手を挙げても払いのけられ、さらには手を差し伸べられても真っ当な生活すらままならない条件ではどうにもならない!と叫びたい実態を大臣把握して無いのではないか?と思えてなりません。
その辺については、事情も知らない人達が稀に努力不足だの高望みだの「個人の甘え」と称して中傷批判を浴びせる傾向があるようですが、生活ギリギリの綱渡りを強いられる状況が「拷問」に等しい実態にどれだけ気づいているのかはなはだ疑問です。
恵まれている人は、恵まれていない人が何故それに困っているか理解出来ないと言えばそれまではあるんでしょうが。
大臣発言を見て思うのは、確かに政治的にも突込み所がある発言と感じますが、雇用情勢の弊害で底辺でのた打ち回る人間から見て、雇用問題に携わる人がこの程度の認識なの?と絶望感すら思い起こさせる内容である点も問題のように思います。
言い分はわかるのですが、誰が悪い何が悪いって悪党探ししてる状況じゃなくて一人でも多くの人間が真っ当な雇用機会に恵まれるための知恵なり提案をして欲しかったと思うと、大変残念でなりません。
選挙選挙で頭がいっぱいなんでしょうが、あまりに視野が狭すぎるように思えてならないのです。

突然池田信夫blogからいっぱい人がやってくるので何が起こったかと思って見てみたら、

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/cmt/16a36fbc07184fd578750496967f1ecb">http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/cmt/16a36fbc07184fd578750496967f1ecb


コメントの最後のところで、子ども手当がどうとか書いているんですね。

私へのたぎるような悪意だけは明確に理解できるのですが、そのいってることが全く理解できないのですが、どなたか説明していただける方はいませんか?

>私へのたぎるような悪意だけは明確に理解できるのですが、そのいってることが全く理解できないのですが、どなたか説明していただける方はいませんか?


つまりですね、自慢話です。


>先日も民主党の勉強会で「一律の支給はおかしい」といったら、直島さんが「いやこれはバウチャーみたいなもので・・・」と意味不明の言い訳をしてましたが、


民主党の勉強会に押しかけて行って、有名政治家と交流してきたよ、ということを、庶民であるブログ読者になにげにアッピールする目的のカキコだと思われます。

なるほど。
それと、ほんとは「読んではいけない」で罵倒したい気持ちがこうして吹き出たとか(笑)。さすがに、ひと様に「読んではいけない」という理由が、「修士号もないこっぱ役人上がりのくせに。俺様は博士だぞ」だけでは恥ずかしいのでしょうが、それ以外に罵倒する理由が見つからないのですかね。

『新しい労働社会』をブログで批判したりしたら、「フリーターが見えないの」は自分であることがバレバレになってしまうので沈黙しているのでしょう。岩波新書デビューがうらやましくて仕方無いのでしょうね。ちなみに私はかなり前に拝読しましたよ。

池田信夫氏にとっては、生活保護の母子加算というワークフェア問題が子ども手当問題に見えるようですね。

>舛添氏の発言は民主党の子ども手当などのバラマキ批判として出たもので、「ワークフェア」とか何とかいう話とは何の関係もない。彼もこう説明しています:

「怠け者発言は(民主党が復活を強く主張する)生活保護の母子家庭(への加算)の中で言ったつもりだ」

http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200908250312.html

「たぎるような悪意」というのは笑えます。上の短いコメントが、彼には「たぎる」ほど痛いのか。理解力ゼロの人に、あまり本当のことをいうのもかわいそうだな。


・・・・・・・・・・・・・
かわいそうなのがどっちなのか、誰でも検証可能です。
より正確な表現は、厚労省HPに載っています。

http://www.mhlw.go.jp/za/0826/c24/c24.pdf">
http://www.mhlw.go.jp/za/0826/c24/c24.pdf

>(大臣)まず第一に、抗議文を出した方は私の演説を聞きに来て下さい。本当に自分で聞いて、自分でそうだったのかどうか確認していただきたい。何百箇所でもやっていますから、そんなに何百パターンも持っていませんから、ほとんど毎回同じことを言っています。民主党と自民党とどこが違うか、自立ということをいうわけです。
そして、自立ということを言うと共に、「働かざる者食うべからず」とどこでも言っているんです。第二番目にこういうことを言っています。「怠け者に皆様方の貴重な税金を1円も払う気はありません」。では怠け者とは何なんですかと言われれば、「働く能力と機会がありながら働かない人」ということを言っているのです。

舛添大臣が自ら明確に述べているとおりです。

私はこの大臣のいいたかった趣旨(「働かざる者食うべからず」「自立支援」)は正しいが、派遣村を例に出したことが政治的に正しくないと言っているわけです。

まあ、池田信夫氏が他人の言うことをその本人の意図にかかわらずねじ曲げることは今に始まったことではありませんが。

池田信夫氏以外のみなさんへの教訓としては、およそ社会に関わる学問的な言説をしようとするときは、まずは原資料、原典にあたることが原則ということでしょうか。

濱口先生、

私も先生のご著書を購入して、現在拝読しております。

もちろん、ご存じかとは思いますが濱口先生、池田先生双方のコメント欄に「ご注進」してもめごとを大きくして楽しもうというものが数名いると思われます。

先生にとっては、降りかかった火の粉かと思われますが、明らかな事実誤認、誹謗中傷以外は放置されたほうがよろしいのではないでしょうか。現在の先生がエントリされている、ブログ界のレビュワーとの「対話」のほうがブログ読者、ひいては社会のために有益ではないかと思います。

とくに「統合失調」などのキーワードをお使いになるのは揚げ足取りの格好の材料になると思われます。

はい、わかっております。

最近、私の偽物がやたらにあちこちで悪さをするようになったようで、ご迷惑をおかけしています。

基本的には、読者のみなさんとのインタラクティブな会話の場として進めていきたいと思っています。

よろしくお願いしますね。

>もちろん、ご存じかとは思いますが濱口先生、池田先生双方のコメント欄に「ご注進」してもめごとを大きくして楽しもうというものが数名いると思われます。

当方もそのように思われているかもしれませんが・・池田先生のブログの※欄は複数の書き込みで(悪口が)盛り上がっているのに、こちらの読者は大人で、そういうことがないからであります。でも「もめごとを大きくして楽しもう」というのはよくないですね。「静穏に」反応しなければなりませんね。

「読者」さんがそういう輩でないことは、ここを見ている誰もが判ってますよ。

それから、私が舛添発言を取り上げた「下心」を見事に摘出しているのがnornsaffectioさんです。

http://d.hatena.ne.jp/nornsaffectio/20090825/1251212364">http://d.hatena.ne.jp/nornsaffectio/20090825/1251212364


>一方濱桂ちゃん濱口先生だが、舛添氏の大きな政治的まちがいを認めつつワークフェア政策への言及に力を入れているあたり、この政策を宣伝するきっかけに舛添発言問題を利用しているのは間違いなかろうと思う。

わたくしの見るところ、厚生労働白書の公表に先立って、「ワークフェアが世界の流れです」と大臣への説明をしたところ、「なるほど、働かざる者食うべからずということだな。これは選挙演説に使えるな」と、政策自体は見事に正しく理解されてしまったという経緯ではないか、と睨んでいます。

その意味では、この発言を「利用」してワークフェア政策の宣伝をしようというのは、本来の趣旨に添っているのですよ。

池田君て大騒ぎして先生や友達の気をひこうとしている教室のなかの中学生みたい。

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