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2009年8月27日 (木)

労務屋さんの書評から

まだ、ご本人がご自分のブログで紹介もされていないのに、勝手に先走って引用したりしては失礼に当たるかも知れないのですが、これはやはり紹介しないではおれない名文章でありますので。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-1ecf.html(日本労働研究雑誌10月号特集は「ヨーロッパ労働法の現在」)

25日のエントリで紹介した『日本労働研究雑誌』9月号ですが、その最後でちらりと書いた労務屋さんこと荻野勝彦さんの書評。取り上げられているのは小嶌典明先生の『職場の法律は小説よりも奇なり』。

これは本ブログでも取り上げたことがありますが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-85c1.html(職場の法律は小説よりも奇なり・・・別の意味でも)

荻野さんはもちろん「労務屋」として

>おおむね「職場、現実をよく見ずに制度設計してもうまくいかない」という実務実感をよく反映していて、実務家の中には我が意を得たりと感じる人も少なくないだろう。

という素直な感想を述べられるのですが、そのすぐ後で、その「現実」の先の「現実」にもちゃんと触れるのです。

>もっとも、この本は一面の真実ではあるにせよ、大抵の実務家はその一方で、こうした規制が導入されてしまう理由もわかってはいるのだ。契約期間の途中なのに一方的に「明日から来なくてもいいから」などと平気で言ってみたり、最低賃金すら守らなかったり、「我が社には年次有給休暇はない」などと真顔で言ってしまうような程度の低い使用者がいるのも残念な現実だ。これらに対しては、むしろ規制や取締で大いに厳しく臨んでもらいたい。こうした使用者がいるせいできちんと問題なくやっている労使にまで無意味に手足を縛るような規制をかけられるのはかなわない・・・・・・・というのが、大方の真面目にやっている実務家の本音だろう。

こちらが「大方の真面目にやっている」労務屋さんの本音の本音でしょうか。

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