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2009年8月15日 (土)

千田孝之氏の書評

昨日付の千田孝之氏の拙著に対する書評がアップされています。

http://www51.tok2.com/home/sendatakayuki/etc5/syohyou217.html

どうも、千田氏には私の立ち位置が大変分かりにくいものと映っているようです。

確かに、書評の最初に並んでいる4冊の「これらの問題の本質を新自由主義による企業側の労働規制緩和要求ととらえ、それに反対して労働規制強化の昔に戻そうという図式」からすれば、拙著は「どっちに立っているんだ、ネオリベに賛成なのか反対なのかはっきりしろ!」という風に見えるのかも知れません。

>もっと立場を明確にして、すっきりした論点を示したほうがわかりやすいのではないか。先進国欧州の労働事情が正しい路を歩んでいるわけでもなく、日本の労働事情だけが混迷を続けているわけではない

という批評からすると、もっとネオリベによる雇用破壊反対、元に戻せ!といえばわかりやすいのに、EUだの何だの持ち出すから訳が分からない・・・というのが、拙著に対するいらだちなのでしょう。

しかし、そういう単純な話にしてしまうから、労働問題はまともな解決への道が全然見えないまま規制緩和論対規制強化論の不毛な空中戦だけに終わってしまうというのが拙著の一番に言いたいところなので、

>著者は欧州並の多様な労働社会を提案したいのか、多様な労働状況は文化的に好ましいのか、経営側の利益にかなっているのか、労働者側は辛抱しろといっているのだろうか、どうも著者の本音が不明である。このことが本書の理解を困難にしている

と言われるとなかなかつらいところがあります。そこを、そういうふうに、どっちつかずだというふうにではなく、その議論の次元から目を少し上に上げて、そこから物事を考えてみようよ、といっているんだという風に、読んでいただければ、と切に思うところです。

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