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2009年7月12日 (日)

クビ代1万円也

いまだに、「解雇自由が日本を救う」というたぐいの議論がネット界を横行しているようですね。

http://mojix.org/2009/07/09/why_black_company(なぜ日本ではブラック会社が淘汰されないのか 日本は雇用の流動性が低いから、労働者の価値が低い)

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20090710/p1(ブラック企業と解雇規制は無関係)経由で

この手の議論は、(自分がいた)大企業を日本社会のすべてだと思いこんで、中小零細企業の実態が頭から欠落しているところに特徴があります。

そういう実態が一番分かるのは、実は労働行政の現場です。実際に中小零細企業の労働者がどれだけ簡単に「おまえはクビだ」といわれているかは、その中の一部(とはいえ、裁判に訴えるなどというとんでもないウルトラレアケースに比べればそれなりの数に上りますが)の人々が労働局や労働基準監督署の窓口にやってきて相談している状況を見れば分かります。

それらのうちかなり少数のケースが助言指導や斡旋に移行するのですが、それで解決にいたったケースでも、その水準というのは大企業の人々からするとびっくりするくらい低いものです。

20万円、30万円なんてのはまれなケースで、大都市あたりでも6万円、8万円といった解決金がごく普通に見られます。月給の一月分にもとうてい届きません。

一番ひどいのはクビの代金1万円というのもありました。それも何件か。

しかもそういうのに限って、クビの原因が限りなくブラックだったりするわけです。解雇規制をなくせばブラック企業が淘汰されるどころか、現実に限りなく解雇自由に近い状態が(労働者保護面における)ブラック企業をのさばらせている面もあります。

こういう実態をみてくると、やはり解雇の金銭解決問題をもう一度きちんと議論し直す必要があると痛感します。不当解雇は無効だからいつまでも地位確認で給料払えでやるべきで、金銭解決はけしからんというのは、大企業バイアスなんですね。

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http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20090710/p1 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-fb88.html http://mojix.org/2009/07/09/why_black_company http://mojix.org/2009/07/13/chuushou_kaikokisei 関連 とりあえず、C++ を使ってはいけなかったコトだけ... [続きを読む]

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