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2009年7月27日 (月)

大石玄さんの書評

大石玄さんにブログ「博物士」で拙著を書評していただきました。

http://d.hatena.ne.jp/genesis/20090725

>昨今 hamachan といえばネットの世界で咆哮する論客として名が知られておりますが,

はあ、咆えているように見えましたか。まあ、自分でもホエザルの一種じゃないかという気はしていたのですが・・・、やっぱり。

それはともかく、

>ただ,読みやすいし分かりやすいからといって,どのように対処すれば良いかは難問揃いなわけで,簡単に答が出るわけではありませんけれど。その点,本書では問題の所在(とその成因)を解き明かすところまでは明快に行いますが,解決案の提示については慎重な態度を示します。ヨーロッパ諸国の労働事情についてはお詳しいのに,安易に「××国では~」というありがちな論法(通称:ではの守)を採りません。

という評価は、まさに私が意図したところでもあります。認識論はラディカルに、実践論はリアリズムで、というのがこの本を書くときのモットーでもありました。出羽の守を一冊追加するようなものにはしたくないと思ったからです。

興味深かったのは、

>それに対して第4章「職場からの産業民主主義の再構築」ですが…… ホットな(炎上しやすい)話題が目白押しな本書の中に置かれると,実に地味なんですよね。

という評価です。実は、別の観点からすると、第4章ほどコントロバーシャルなテーマはなく、火がつきやすいのではないか、とも言えるんですが、現在のマスコミの労働問題に対する主たる関心からすると確かに「地味」なのかもしれません。

私にとっては、第3章まではいままでマスメディア等で示してきた内容の集約でもあり、第4章を「民主主義のあり方」という切り口から論じてみたところが一番世に問うてみたい点でもあったりします。

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