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2009年7月26日 (日)

『経営法曹』創立40周年記念特別号

経営法曹会議より、標記雑誌の特別号をお送りいただきました。毎号ありがとうございます。

この特別号は特別に分厚くて、いままでの経営法曹会議の活動実績が細かに載っております。なかなか興味深いものです。

実質的な内容としては、昨年11月に行われた創立40周年記念シンポジウムの記録が載っておりまして、基調講演を水町勇一郎先生がされておられます。

中身はまさしく私も参加していた連合総研のイニシアチブ2009(当時は2008)の報告書に盛り込まれたものでして、世界的な労働法の潮流(プロセス重視と集団的「voice」の強調)を総論として、労使関係法制、労働契約法制、労働時間法制、差別禁止法制、労働市場法制についてそれぞれ展開しています。

これに対して経営法曹のみなさんが、割賃引き上げ、名ばかり管理職、マクドナルド事件、ホワイトカラーエグゼンプション、偽装請負、松下PDP、派遣法改正、改正パート法、有期契約の更新、同一キャリア同一賃金・・・・・・・といったトピックをめぐって論議を戦わせています。

世間の虚なるマスコミの議論に踊らされていると、労働法政策をめぐって労働側と経営側が真っ向から対立しているように思いこまされてしまいますが、レベルの低いマスコミでウケてる議論は相当程度ナンセンスなのであって、まっとうな議論は連合総研でやっても経営法曹会議でやっても、だいたい同じようなところに落ち着いてくるのです。労働問題が分かってない輩ほど人前で居丈高に喋りたがるという傾向がある限り、なかなかそれが伝わらないのが残念なところですが。

それを世間向けにわかりやすく書いたのが先週発売の拙著『新しい労働社会』(岩波新書)です、というと、宣伝がすぎましょうか。発売5日目ですが、早速お買い求め頂いた皆様には心より感謝申し上げる次第です。

ちなみに先日、ここにも書いたように、わたくしも経営法曹会議に呼ばれて喋ってきました。その内容も、そのうち『経営法曹』誌に掲載される予定です。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-2bbb.html(経営法曹会議で)

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