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2009年7月12日 (日)

『DIO』7・8月合併号

まだ連合総研のHPにアップされていませんが、連合総研の機関誌『DIO』の7・8月合併号が今日届きました。

まだコピペできないので、ごく簡単に。

特集は『非正規労働者の「声」と労働組合に求められる役割』で、佐藤厚さんの「非正規労働者の声をくみ上げる」、本田一成さんの「労働組合は本当に非正社員を「仲間」にしなくてよいのか」というエッセイと、UIゼンセン同盟JSGUの木村徳太郎さんの「派遣労働者の声を聞く」という報告の3本立てです。

本田さんの文章の最初のところと最後のところは必読です。

>筆者が参加したある研究期間の研究会が実施したあるアンケート調査票をチェックしていたときの話。労働組合役員に対して、非正社員の組合員か(組織化)が困難な理由を尋ねた自由記述欄に、次のように書き込まれていたのを見てがっかりした。

「非正社員なんかを組織化する理由が分からない」

・・・・・・・

>しかし、だからこそ、非正社員のことを組合員に投げかけ、組合全体でじっくり議論すべきである。正社員にとってマイナス影響があるから非正社員を仲間はずれにするのか、それとも仲間になってマイナス影響をなくすのか、そのいずれがよいのだろうか。組合がどちらを選ぶかが、非正社員のみならず正社員の働き方の将来を左右する。

早々に非正社員の苦情や意見をきちんと吸い上げるシステムを作らないと、職場の大きなリスクを放置することになろう。結局、非正社員と一緒に働く正社員が困ることになるのに気づくべきだ。

労働組合に改めて問いたい。「本当に、非正社員を「仲間にしなくてもよいのですか」と。

外部のなんとかユニオンではなく、職場に根ざした労働組合こそがそこで働く非正規労働者の声を代表していかなければならない、というのが、まさに私が繰り返し主張してきていることでもあるわけです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/20_7076.html(連合総研設立20周年記念シンポジウム記録集その3)

>濱口/私は徹底して世俗的にお話をしたいと思います。宮本さんからは、職場を超えたコミュニティというテーマをいただいたのですが、むしろ逆に、職場のコミュニティを再建すべきではないかというお話をしたいと思います。

なぜ世俗に徹するかというと、本日のような会合で、あまりにも高邁で美しい話を聞くと、これは徳の高い高僧のお説教を聞いているのと同じで、たいへん素晴らしい話を伺いました、ありがとうございました、では現実に返りましょうということになってしまうのですね。ですから、私はもっと現実的な、生々しい話をしたいと思います。

パートだから先にクビでいいのかこれはフロアからいただいた質問ともかかわります。私が先ほど正社員の解雇規制の問題を取り上げたことについて、それは労働ビッグバン論者の言っていることと同じではないかという質問がおそらく出るだろうと思いましたが、案の定ご質問をいただきました。結論的には、私の主張は労働ビッグバン論者とかなり近いところにあります。

ただし、ここで考えていただきたいのは、職場のコミュニティ、職場の連帯というときに、それはどの範囲の労働者までを想定しているのか、ということなのです。解雇規制を議論するときにも、同じ職場にいるパートさんのクビのことまで考えてその議論をしているのでしょうか、ということです。この点を捨象して、どこか遠くにあるコミュニティの話-本当はコミュニティというのは遠くにあるはずはないのですが-にしてしまってはいけない。

いま必要なのは、むしろある意味で空洞化しつつある職場のコミュニティ感覚、連帯感覚をもう一度復活させること、そこにいる一人ひとりを組み込むような形での連帯をつくり出していくことだと思います。この問題には様々な側面があると思います。例えば、報酬をどのように分け合っていくかということもあるでしょうし、場合によっては、会社経営が厳しくなったときに、だれがその不利益を受けるのかということも問われるでしょう。「あなたはパートなんだから当然先にクビになっていい」ということで、本当によいのだろうか、ということです。このように、一人ひとりの利害状況を考えた上で、誰も排除することなく、「ひとりはみんなのため、みんなはひとりのため」という原理に基づく問題解決をめざしていくという感覚、すなわち包括的・普遍的な連帯感覚の再構築が必要ではないかと思うのです。

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