障害者雇用ブーム
ここのところ、障害者雇用がちょっとしたブームのようです。『法律時報』4月号が障害者権利条約を特集していたかとおもうと、
http://www.nippyo.co.jp/magazine/5015.html
■特集=障害者権利条約と日本の課題
障害者権利条約の概要――実体規定を中心に/川島 聡
障害者権利条約における差別禁止と差別の三類型/東 俊裕
障害者権利条約と労働/松井亮輔
障害者権利条約と教育――障害者主体のインクルーシブ教育と盲・ろう・盲ろう教育/長瀬 修
障害者権利条約と自立生活/藤井克徳
障害者権利条約と実施措置/山崎公士
〈資料〉障害者の権利に関する条約〔日本政府仮訳文〕
『労働法律旬報』5月下旬号が「障害者の権利条約と障害者雇用」という特集。
〈特集〉障害者の権利条約と障害者雇用
*障害者権利条約とわが国の障害者の一般雇用施策関係法の問題点と課題[山田耕造]―6
*ドイツの障害者雇用の現状と検討課題―日本法への示唆[小西啓文]―22
*アメリカの障害者雇用[永野秀雄]―32
*EU均等法と障害のある人・家族・支援者の雇用―英国コールマン事件を契機とする均等待遇保障の新展開[引馬知子]―43
*裁判に見る日本の障害者雇用の現状[清水建夫]―53
そして、来週初めに発行される『季刊労働法』も、障害者雇用特集です。
特集 障害者雇用の方向性を考える
障害者雇用の現状と法制度 田口晶子
障害者雇用の法理 山田省三
障害者雇用の今後のあり方をめぐって 松井亮輔
差別禁止法における「障害」(disability)の定義 長谷川珠子
イギリス障害者差別禁止法の差別概念の特徴 長谷川 聡
フランスの障害者雇用政策 永野仁美
日本における障害者雇用にかかる裁判例の検討 小西啓文 他
これだけまとめて読むと、大変勉強になると思います。
« 基本方針2009素案 | トップページ | 奈良病院「当直」という名の時間外労働裁判の判決 »
盲目のピアニスト辻井伸行さんの快挙は素晴らしかったですね。ああいう盲人は全体のごく一部ですが、彼がハンディ―を越えて結果を出したことは、他の障害者が自己実現に挑戦したいという気持ちを後押しするのではないでしょうか。
草間彌生さんとか、ああいう事情を抱えながら単身で外国へ渡って表現で成功した女性を見ると、そもそもなぜ米国まで行かなければ彼女は認められなかったのか?と思います。日本でもそういう出自を面白がるような風土ができると理想的です。
(才能ある人々はともかく)日本の場合、障害者全体の求職者数に比べて全体の求人数がその三分の一程度です。長期間、無理なく労使が相互に益するような妥協点を探りつつ、個々の苦手分野を把握し・・・と書いていくとなんですが、もっと目の前の障害者に同僚が興味を持てればいいんですけどね。どこの職場へ行っても、「自分の身は自分で守れ」が浸透してるでしょう。あれをやられると(特に知的障害者なら)ひとたまりもないだろうなと危惧しますね。
投稿: 一言 | 2009年6月10日 (水) 19時16分