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2009年6月25日 (木)

リバタリアンの発想法

某サイバーリバタリアン氏に、某別のリバタリアン氏がかみついているようです。これがおもろい。

http://libertarian.seesaa.net/article/122162336.html(Antitrust is harmful intervention)

>さるサイバーリバタリアン(自称の仮想リバタリアン?)のサイトで、7-11への独禁法介入の問題を肯定的に取り上げている。しかし、これはとんでもない政府の市場介入である。
独禁法は他の経済法と同様に有害きわまりない法律であり、政府の市場介入を認める恐るべき悪法だ。

競争を促進するための、つまり市場機能をより促進するための政府介入も、政府介入である以上、極悪非道であり、許されないという、まことに見上げた市場原理主義であります。

ただ、今回のセブンイレブンの話について言えば、次の一節はそれなりに一理あります。

>フランチャイズというのは、フランチャイザーがいわゆる本社機能を持ち、フランチャイジーに対し商標と情報やノウハウを提供する方法だが、これはいわゆる小売りとメーカーの関係とは異なる。
価格戦略は、フランチャイズの仕組みにおいてきわめて重要な部分であり、ここに規制介入が入るとフランチャイズの仕組みそのものを破壊する危険性がある。

私もまさにある意味で「フランチャイザーが本社」で、「フランチャイジーは店長」であると思っていますので、本社のポリシーに店長が従うのは当然だろうと思うわけです。

当然でないのは、本社の命令通り売れ残りを廃棄処分した損失は、店長の収入からさっ引くぞというやり口であって、それを正当化するために「いやあ、対等の取引関係でございまして」というのであれば、もはや親でもなければ子でもない、本社でもなければ店長でもないわけですから、取引先の自営業者が何をしようが文句を言ってはいけないでしょう、という単純な話なわけですが。

言うことを聞かせたい(指揮命令したい)のであれば使用者としての責任を負うべきだし、使用者責任を負いたくないのであれば、言うことを聞かせるのはあきらめてもらうしかないわけで。

まあ、サイバー系であれ、非サイバー系であれ、リバタリアンの辞書に労働者の権利などという文字ははなからないのでしょうから、「俺の言うとおりにしろ、その代わりその結果生じる損失は全部おまえが負え」というやくざ型ビジネスモデルに問題を感じないのでしょうけど。

(念のため)

サイバーじゃない方のリバタリアン氏が、私の上の文章をどう読み違えたか、

http://libertarian.seesaa.net/article/122305024.html

>どうも私がさるサイバーリバタリアンの主張を少し批判したので、敵の敵は自分の少し味方だと思ったようだ。

などと、いささか奇妙なことを言われていますが、もちろん、お二人まとめて、

>サイバー系であれ、非サイバー系であれ、リバタリアンの辞書に労働者の権利などという文字ははなからないのでしょう

と思っていますので、少しも味方だなぞとは思っておりませんよ、ご安心あれ。

私が「一理ある」と申し上げたのは、フランチャイズシステムをフランチャイザーがフランチャイジーにあれこれ指示できるシステムだという趣旨のところであって、しかしながら、非サイバー系リバタリアン氏は、それゆえに廃棄処分すべき売れ残り分を本社が費用負担すべきだなどとは、夢にも思わないでしょうから(もし思ったら、リバタリアン失格でしょうから)、ある意味では(対等な関係なんだから捨てるのは勝手だろうというそれなりにまっとうな意見の)サイバー系リバタリアン氏よりも遙かに私とは対立する思想の持ち主だということになるはずです。

この件については、サイバー系リバタリアン氏が普通の市場主義者にすぎない(それゆえ、フランチャイザーとフランチャイジーは対等な取引相手であるという(いささか非現実的な)前提に立てばそれなりにまっとうな意見の持ち主と評しうる)のに対して、非サイバー系リバタリアン氏は、「フランチャイジーは雇用労働者が雇用主に従うのと同じようにフランチャイザーの言うことを聞け。ただし、その結果発生するコストはフランチャイジーが負担せよ」というやくざ的モラルを唱道しておられるわけでありまして、どっちがほんとの敵かは、言うまでもなくあきらかでありましょう。

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コメント

こんにちは
検索でたどりつきました。
以下の記述につきまして

>言うことを聞かせたい(指揮命令したい)のであれば使用者としての責任を負うべきだし、使用者責任を負いたくないのであれば、言うことを聞かせるのはあきらめてもらうしかないわけで。

>「フランチャイジーは雇用労働者が雇用主に従うのと同じようにフランチャイザーの言うことを聞け。ただし、その結果発生するコストはフランチャイジーが負担せよ」というやくざ的モラルを唱道しておられるわけでありまして

*******
先生のお考えは以下のように理解してよろしいでしょうか。
*******

指揮命令をしたいのであれば、労働法の雇用契約で有るべき、その際の営業リスクは当然、雇用主である本部が負うべきである。

フランチャイズで加盟店は関係上、雇用契約では無いのであれば、"一定の助言は出来るが、強制的に命令するのは出来ないであろう。尚且つ命令しといて損失はあなた(加盟店)が持ちなさいという理論はおかしい"
********

私は、全て市場経済に任せれば上手く機能するという論理には賛同できません。そうであればサブプライム問題の拡大も無かったでしょう。

こういう、大企業対・・零細個人との契約・取引は規制法で対処する必要があると思います。
今後、扱い方によりフランチャイズ商法は危険に思います。
早急な フランチャイズ規制法が必要かと思います。

例えば
労働者に対して、今後委託契約・フランチャイズ契約にします。明日からあなたは独立した経営者です。
雇用関係はありません。あなたの頑張りにより収入は上下します。
結果、収入は減少し、労働時間は伸び、運営リスクを背負う、そして怪我、病気になれば収入は途絶える。

現在のコンビニフランチャイズ契約は自ら契約した事ですの上記の労働者の例とは違いますが、そのような方法を利用する企業が今後無いとは限らず、危険に思います。

今、直営店のフランチャイズ化を進めているファストフード店もあり、今社員として雇われている方々はどうなるのか興味深いところです。


まあ、「一億、総請負化」を唱道しておられる人事コンサルタント師もおられるわけですが(笑)。

http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/7e4481e39db0b564db4298e9de4ff150">http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/7e4481e39db0b564db4298e9de4ff150

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