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2009年5月18日 (月)

第3回安心社会実現会議

官邸で開催されている安心社会実現会議ですが、先週15日に開催された第3回会議に提示された「これまでの議論を踏まえた論点の整理(案)」というのがアップされています。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ansin_jitugen/kaisai/dai03/03siryou1.pdf

まことに正しい診断と適切な処方箋が書かれていて、こういうのをちゃんと読んでいるかどうかが政治家を測るいい物差しじゃないかとも思いますが、まあそれはともかく、まず国民の不安についての分析。

>2 国民の不安の背景にある社会経済の大きな変化
(1) 「戦後日本の安心社会=雇用と家族を軸とした生活保障」のゆらぎ
① 安定雇用重視の雇用慣行・地方への配慮(公共事業など)・中小企業対策
国民すべてが「中流意識」を持つことのできた社会、それを支えてきた「公平な所得分配」と「右肩上がりの高度成長」
② 安定した地域社会・企業・家族
国民すべてが「安心感―帰属意識」を持つことのできた社会構造
→これまで社会の安心を支えてきた諸前提が、社会経済の進展の過程で大きく変化
(2) 世界経済の大転換(グローバル化)と「構造改革」
・ 持続的経済成長を実現するための「構造改革」―規制緩和・小さい政府・市場重視・競争重視・効率性重視
→世界経済の変化は不可避の趨勢であり、この間の一連の「構造改革」は日本にとって必要な改革だったが、同時に「構造改革」は日本型安心社会を支えてきた様々な前提にも大きな変化をもたらした。
・企業行動の変化(株主重視の強まり)
・雇用の流動化・雇用形態の多様化(非正規労働者の増大、雇用の不安定化)
・地域経済の変化(公共事業縮小・規制緩和)
→他方、積み残された課題や構造改革に伴って生じた新たな課題も顕在化
・高齢化の一層の進行、歯止めのかからない少子化、地域の弱体化、家族の
小規模化(核家族化・単身世帯(高齢単身世帯・非婚世帯)や単親世帯の増大)による家族機能の縮小
・格差・貧困問題の顕在化とそれによって醸成される社会の不公平感・不公正感の増大
(3) 社会の不安定化(日本社会の一体性のゆらぎ―「社会統合」の危機)
・ 社会の様々な局面で「格差」「分裂」「排除」が拡大していく兆候(「競争」の負の側面)
・グローバル経済化に取り残される地域・企業(産業)
・地域や家族から孤立し、将来を見通すこともできない個人(独居高齢者・若年非正規労働者・結婚しない(できない)若者)
・階層の固定化・世襲化の進行、スタートラインの平等の喪失、「希望格差」
→社会の連帯感、他者への信頼、相互扶助意識といった「社会を支える基底意識」に翳り

そして、どういう社会を目指すか。

>Ⅱ 目指すべき「国家像」「社会の姿」について
現代は社会経済の大転換期。国民と国家がともに手を携え、社会の不安定化・分裂を回避し、「安心と活力」の好循環を通じた、新しい時代にふさわしい「新しい日本型安心社会」を構築することが必要ではないか。
1 「成長と安心」 安心と成長の同時実現、安心と活力の両立
世界への貢献―共生を通じた自らの発展・成長、
2 「信頼」 安心の基礎となる政府と国民との信頼関係、国民相互の信頼関係=「社会的信頼関係」の回復、「社会契約」としての安心社会の実現
3 「切れ目のない安心」 全世代・全生涯を通じた「切れ目のない安心」の実現、特に現役世代(人生前半期)の安心―雇用を軸とした安心保障―の実現
「リスクをカバーするセーフティネット」から「人への投資を重視した能力発揮・自己実現の支援」へ
4 「公正な社会」 社会の一体性の維持・社会的公正の実現、格差の固定化・世襲化の防止、「努力が報いられる社会・一生チャレンジできる社会―複線の人生設計を可能にする社会―」の実現、社会参加・社会貢献の積極的評価
5 「次世代の支援」 少子化対策・次世代育成支援対策の抜本的強化、未来への安心(社会全体の持続可能性)を高める取り組みの強化
6 「新たな「公」の創造」 「公」の役割の再構築・再定義、分権化と多元化、多様な主体による新たな「公」の創造、小さい政府から機能する政府へ国民の社会参加の効果的な保障と役割・責任の分担
7 「地域・家族の支援」 地域(コミュニティ)や家族の変容・多様化に対応した支援策の再構築、「住まい」や「まちづくり」をも含めた支援
8 「国民へのメッセージ」 中福祉・中負担の大きな設計図・見取り図と具体的政策の優先順位の提示、ライフステージに沿った具体的な「安心」の提示
安心社会実現に向けての国(政府)、自治体、企業、地域、家族、個人それぞれの参加、責任と役割の分担

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