労働の出前授業広がる
本日の朝日新聞生活面に、標記の記事が載っています。ネット上にはありません。
昨年8月から厚労省の「今後の労働関係法制度をめぐる教育のあり方に関する研究会」で議論を重ね、今年2月に報告書にとりまとめられたテーマですが、研究会で取り上げた北海道と静岡のNPOではなく、京都府で社労士の方々がやっている出前授業がメインの記事です。
「近頃の若者」がいかにソーシャルな発想に対する否定的な環境で育っているかがよく分かるこんな一節も。
>失業手当の説明で、生徒から「働かないのにお金がもらえるなんてせこい」と声が上がった。講師の社労士は「もし君のお父さんがけがで仕事を辞めなければいけなくなったら?社会保険はみんなにも大事な制度なんです」と説明した。
こういう活動は手弁当なんです。
>ほぼ手弁当で取り組むNPOや社労士会側には、講師役となる人材育成や、継続できる仕組み作りなどの課題がある。
厚労省も、報告書を出しただけではなく、フォローアップの動きも。
>厚労省は、授業で使える教材や教師向けの指導マニュアル作りなど、環境作りに本腰を入れる姿勢だ。
研究会で座長をされた佐藤博樹先生は、
>人材不足については、例えば社労士全員が少なくとも1年に1回数時間だけボランティアをするなど、無理なく続けられる方法を考えるべきだ。
と語っています。
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