RIETI労働時間改革シンポジウムのプレゼン資料
去る4月2日に開かれた経済産業研究所の政策シンポジウム「労働時間改革:日本人の働き方をいかに変えるか」のパネラーの皆さんのプレゼン資料がアップされているようです。
http://www.rieti.go.jp/jp/events/09040201/handout.html
もちろんプレゼン資料なので、どういう風に語ったかはそのうちにアップされるであろう議事概要をみないといけないですが、どの方もなかなか興味深い論点を提示しておられます。
最後の日本経団連の輪島さんのパワポを見ると、4枚目に「企業活動のサイクル」というのが載ってて、ちょっと前に話題になった例の内部留保を充てろ論に対する反論をされたようですが、そこにおける企業観が興味深いものがあります。
1年目、企業の箱の中に資本と労働があって、そこに原材料をぶち込んで、売り上げ(原材料費プラス付加価値)になる。そこから、人件費、金融費用、賃借料、租税公課、減価償却費を引っこ抜いていくと課税前利益になる。そこから、法人税を抜き、配当金・役員賞与を抜くと、最後に内部留保が残る。この内部留保が2年目の企業の箱の中に矢印でつながっていくわけです。
これは、企業とは究極的には内部留保であるという世界観ですね。おそらく現実の多くの経営者の感覚に近いものでありましょう。
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