経済財政諮問会議安心実現集中審議
昨日の経済財政諮問会議では、安心実現集中審議ということで、格差問題が集中的に議論されたということです。
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2009/0422/interview.html
与謝野大臣の説明が簡にして要を得ていますので、そのまま引用します。
>本日より舛添大臣にも参加をいただき、安心実現集中審議を開始いたしました。今回は格差の実態を整理し、その上で今後の検討の方向性について議論をいたしました。
総理から冒頭、近年、安心な社会、平等な社会にほころびが出ているとの指摘がある。諮問会議では、客観的なデータに基づき、問題点を把握分析し、的確な手立てを講じたいと思っている。ぜひ率直な議論をお願いしたいという御発言がございました。
本日の審議の結果、基本方針として、一つ、安心と活力を両立させる、第二、階層化を回避し、社会的一体性を堅持する、第三、生活安全保障の仕組み、すなわちセーフティネットを再構築するという民間議員提案の3点について大筋の確認が得られました。
主な議論を御紹介申し上げます。安心あっての活力と活力あっての安心、双方が大事である。絶対的貧困の対応と格差の固定化には対応していかなければならない。25歳以下の格差拡大は大きな問題であり、政策として重点を置く必要がある。原因をさらに詳細に分析すべきである。なお、子育て支援と格差対策は重複する場合があることに留意する必要がある。
次の御意見。母子家庭や単身高齢者へのセーフティネットを強化すべきである。格差を固定化する構造的問題への対応が重要である。特に教育機会は重要である。また、能力開発や就業支援の強化など、時期、地域で不平等なことにならないことが大事である。
別の御意見。戦後日本のセーフティネットは企業だったが、選択と集中をやらざるを得なくなった。日本的経営として企業が何かできないのか。
別の議員。今でもセーフティネットは維持していると考えている。今回は正社員まで仕事が一時的になくなっているが、歯を食いしばって雇用は維持している。しかし、海外との競争を考えると、実はこれは日本の企業の弱みになっている。右肩上がりのときにはこれが強みになるけれども、右肩下がりのときにはこれが弱みになる。
別の議員。将来的に生産が戻るなら我慢して雇用を維持する。
別の議員。安心と活力の相乗効果が大事である。雇用拡大と成長戦略は車の両輪である。教育、子育て、能力開発など、広い意味でのセーフティネットが大事である。
総理から、年齢別フリーターの状況、特に就職氷河期のフリーターの固定化の問題はどうなっているのか。ここで皆様方にお配りしている資料の6ページついて、吉川議員から詳しい御説明がございました。別の御意見。親の年収で教育機会が決まるのは大きな問題である。幼児期に貧困の芽を絶つ政策を検討すべきである。
有識者議員提出資料の「安心社会に向けて(総論)」がこれですが、
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2009/0422/item1.pdf
ここでは所得格差に関する現状認識として、
>世帯別⇒高齢者世帯、単身者世帯など格差の大きい世帯の割合の増加が全体の格差拡大に大きく寄与(別紙図表 2-1、2-2)
世帯年齢別 ⇒高齢者間の所得格差は縮小傾向、若年世代では拡大傾向(図表3-1、3-2)
雇用形態別⇒所得の低い非正規労働者が増加(図表5-1、5-2)
教育機会⇒親の所得によって子どもの予定進路に相違(図表 6-3)
就業と貧困⇒日本では就業しても貧しい人が多く存在(図表9-2)
とされ、政策の基本的方向性として、次のように述べられています。
>基本方針1:安心と活力を両立させる
・格差対策と所得や雇用の拡大をもたらす経済成長戦略は車の両輪
・少子化対策を通じて、子どもが増えて活力ある社会を作る
・一時避難的な安心から、自立できる安心へと重点を移す
基本方針2:階層化を回避し、社会的一体性を堅持する
・「機会の平等」が確保されていないことで生まれる格差(親の所得、資産等による格差の固定化・再生産、雇用形態を理由とする差別)は、「希望喪失社会」に繋がる~能力や努力が正当かつ公平に評価されることで生まれる「結果の不平等」まで否定すべきではない~
・階層化を回避し、日本の強みである社会的一体性を堅持する(正規・非正規雇用の処遇格差への対応、次世代育成支援の強化、雇用を軸にした自立と安心確保の強化、奨学金をはじめ教育面への支援強化等)
基本方針3:生活安全保障の仕組み(セーフティネット)を再構築する
・「格差」自体はいつの時代にもあるが、厳しい生活状況にある人に対して、子育てや就労へのインセンティブに留意しつつ、時代に応じたセーフティネットを確保する (母子家庭、低所得・低資産高齢者へのセーフティネットの充実)
・また、これまで企業、家族や地域コミュニティーが果たしていたセーフティネットが崩れつつある。雇用を軸とした生活安全保障の仕組み、生活や介護の不安の大きい単身高齢者等に対して、伝統的に家族が果たしてきた機能を社会的に補強する必要がある
・その際、「頑張った人ほど報われる社会を構築する」との視点に立ち、個人レベルではモラルハザードが生じないことを重視する
異議なし!!!
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やっとそういう時代がきたかーってなところ
感慨深いです
あの小泉バンザイ時代の総括も近いか
投稿: NSR初心者 | 2009年4月24日 (金) 00時39分