安心社会実現会議
昨日、標記会議が開かれたという話ですが、
http://www.asahi.com/politics/update/0414/TKY200904130287.html
>渡辺恒雄・読売新聞グループ会長が「『小さな政府』の失敗には懲りた。小泉元首相や竹中平蔵元総務相の考え方は必ずしも適切でなかったから、いま格差社会になったと盛んに言われている」、武藤敏郎・大和総研理事長(元財務事務次官)が「バブル崩壊後、市場経済を重視してきたが、同時に秩序が崩壊して社会不安が増大した」と述べるなど、米国流資本主義や小泉構造改革の修正に触れる意見が相次いだ。
会議の運営を担当する与謝野氏は、社会保障の充実と、その安定財源として消費税などの税制抜本改革の道筋をセットで示した「中期プログラム」を改訂する意向をすでに表明している。09年度補正予算案で15兆円の大型財政出動に踏みきるが、景気回復後、財政再建路線にかじを切るためだ。この会議を活用しながら、消費増税に向けた国民的合意を得たいとの狙いも透けて見える。
与謝野路線を前面に出していくということなんでしょうね。メンバーはこちらに載っています。ある意味で非常にわかりやすい人選です。
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/rireki/2009/04/07siryou.pdf
○伊藤 元重 東京大学大学院経済学研究科教授
○小島 順彦 三菱商事代表取締役社長
○髙木 剛 日本労働組合総連合会会長
○但木 敬一 弁護士
○張 富士夫 トヨタ自動車代表取締役会長
○成田 豊 電通最高顧問
○日枝 久 フジテレビジョン代表取締役会長
○増田 寛也 野村総合研究所顧問
○宮本 太郎 北海道大学大学院法学研究科教授
○武藤 敏郎 大和総研理事長
○矢崎 義雄 独立行政法人国立病院機構理事長
○山内 昌之 東京大学大学院総合文化研究科教授
○山口美智子 薬害肝炎全国原告団代表
○吉川 洋 東京大学大学院経済学研究科教授
○渡辺 恒雄 読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆
このうち、高木連合会長と宮本太郎先生は、「野党に近い意見も聞く」との狙いから」というのはその通りだと思いますが(というか、もう少し政治的な意図があるのでしょうが)、それにしても、宮本先生に「共産党の故宮本顕治元議長の長男である」という形容詞を付けるのはいささかどうかと。別に、どこかの国の二世議員や三世議員みたいに親の生業を嗣いだわけではないし、知らない読者が誤解しかねない・・・。
(参考)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post_8dc6.html(福祉政治)
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