フォト
2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ

« 欧州議会 on 下請連鎖の労働条件 | トップページ | 昭和48年労働白書 »

2009年3月27日 (金)

なぜ雇用格差はなくならないのか

314473 小林良暢さんから『なぜ雇用格差はなくならないのか―正規・非正規の壁をなくす労働市場改革―』(日本経済新聞社)をお送りいただきました。有り難うございます。

http://www.nikkeibook.com/book_detail/31447/

>「正社員vs非正規労働者」の感情的な議論では、雇用格差の問題は解決しない。格差の正体を解明し、中間的労働市場の創設、均等待遇へのアプローチ、的を射た社会保障制度への改革など、実現可能な処方箋を提示する。

小林さんはいうまでもなく、長く電機労連で活躍された労働界の(一風変わった)論客で、昨年まで経済財政諮問会議の労働市場改革専門調査会に参加されていました。その説くところは、いわゆる「いかにも組合側っぽい」建前論はみじんもなく、いささか露悪的すぎるんじゃないのと、(私でさえ)つい心配してしまうような思い切った議論であふれていますが、今回の本は、そんな小林ぶしが全開です。

>まえがき  深まる「混迷」の原因を探る

第1章 激震〝非正規リストラ〟
第2章 迷走する派遣・請負問題
第3章 「非正規一八〇〇万人」時代の雇用改革
第4章 積極的な雇用政策の展開
第5章 均等待遇へのアプローチ
第6章 公的職業訓練と就業支援サービス
第7章 ソーシャル・セーフティーネットとしての雇用保険改革
第8章 派遣・フリーターももらえる年金制度改革
第9章 グローバル雇用危機のなかの日本

エピローグ 究極の雇用制度改革

もちろん意見の違うところは結構あるのですが、基本的な認識や発想の枠組みがかなり近い感覚がありますので、是非、多くの方々に読んでいただきたい本です。

ちなみに、本ブログが214ページに登場しますが、どういう文脈かというと、例の朝日新聞で伊東光晴氏が「派遣なんて日本と韓国くらいしか存在しない」とぼけたことを喋ったのがそのまま紙面に出てしまった時のエントリの紹介です。うーーむ、もすこし格好いいエントリもあるんですけど・・・。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-5ae1.html(ケインズに派遣を語らせるなかれ)

« 欧州議会 on 下請連鎖の労働条件 | トップページ | 昭和48年労働白書 »

コメント

>第8章 派遣・フリーターももらえる年金制度改革

日本の場合、20年間は毎月掛け金を納めないと国民年金が出ませんが、ドイツの場合、外国人労働者が5年ほど掛け金を納めれば年金受給権が取れるそうです(あまり詳しくないので突っ込まないでください)。ドイツ国内の外国人労働者がわりと明るく働いているのは、5年頑張るくらいなら彼らでもできるからです。日本の派遣外国人労働者が国民年金を取るなどというのは不可能に近い。

日本のセーフティネットも課題山積ですが、基本的には「困っている人・餓死しそうな世帯に税金で補助する」制度ですから、年金制度改革より先に「本当に困っている人と、本当はまだまだ余裕のある人を見分ける方法」を開発したほうが賢明です。課税証明、扶養照会、定期的に診断書を提出させるとかいろいろやっていますが、あまり有効ではないです。

「夫婦共働きをやっていた世帯で、老後は年金収入だけで500万以上あって、国民年金も受け取っている」夫婦にセーティネットなんか出さんでもいいので、餓死者ゼロの日本に変えてほしいです(日本国内の餓死者は毎年50人から80人の幅でずっと推移している)。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なぜ雇用格差はなくならないのか:

« 欧州議会 on 下請連鎖の労働条件 | トップページ | 昭和48年労働白書 »