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アメリカ政府に批判されるかよ!

毎年恒例のアメリカ政府国務省による世界各国の人権状況報告ですが、今年はEU加盟国も批判の対象になっているようですが、その中身というのが・・・

http://euobserver.com/9/27689(US criticises EU countries for human rights abuses)

>Ethnic discrimination on the Belgian labour market, neo-Nazi extremism in Austria and abuses against Roma in nine EU countries are some of the findings of the 2008 US government report on human rights.

The report, issued on Wednesday (25 February) by the State Department for each country of the world, says that the Belgian government "generally respected the human rights of its citizens," but found several problems, such as overcrowded prisons, lengthy pre-trial detention, poor detention conditions prior to expulsion and "ethnic discrimination in the job market."

このベルギーの人種差別ってのの実例は、

>"On July 10, the European Court of Justice ruled that a manufacturer of automatic garage doors had discriminated when he refused to hire a Moroccan applicant under the pretext that his clients would object to having a Moroccan worker in their homes. The case was referred to a labour court for sentencing under the antidiscrimination law," the report states.

と、本ブログでも紹介した欧州司法裁判所の判決なんですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_678e.html(モロッコ人は採用しない!と公言するのは差別)

>ベルギーで持ち上げ式・ユニット式ドアの販売設置業を営むフェリン社のフェリン氏が、広告や新聞インタビュー等で、「モロッコ人なんか雇わない。うちは客商売なんだ。客の家に入り込むんだ。お客は怖がるだろう。モロッコ人が行ったら、そんなドアいらない、と言われるよ」てなたぐいのことを公言したんですね。

いかにもフランデレンの中小企業のオヤジという感じですが、これに対して、反差別法に基づき設置された均等反差別センターが、ブリュッセルの労働法バンクに訴えたんですが、労働法バンクは「被害者がいないじゃないか。つまりまだ差別行為は起こっていないじゃないか」と、これを退けたのです。

そこで均等反差別センターがブリュッセル労働裁判所に訴えたのが本件、同労働裁判所は欧州司法裁判所に付託したというわけです。

こういう事案をわざわざ政府の反差別機関がほじくり返してきて差別を糾弾しているということの方が、ベルギーの人権状況をよく物語っているようにも思えるんですが。

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