EU労働者派遣指令と日本の労働者派遣法
『大原社会問題研究所雑誌』の2月号が、「労働者派遣の現状と改革の課題(1)」という特集をしています。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/604/index.html
【特集】労働者派遣の現状と改革の課題(1)
「労働者派遣法の原点へ帰れ」髙梨 昌
「派遣労働は働き方・働かせ方をどのように変えたか-間接労働の戦後史をふまえて」伍賀 一道
「EU労働者派遣指令と日本の労働者派遣法」濱口 桂一郎
派遣法の生みの親ともいうべき高梨昌氏が、専門職限定という原点に戻れと主張している第一の論文に対し、それははじめからインチキだったのではないかと疑問を呈しているのが私の三番目の論文です。そのほかにも興味深い論点がいろいろありますので、この問題に関心を持たれている方々は、目を通していただければ幸いです。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/ooharahaken.html
なお、今週末に発売される予定の岩波の『世界』誌でも、派遣労働問題を取り上げておりますので、併せてお読みいただければと思います。
« 大阪府「残業代に管理職手当」 橋下知事が検討指示 | トップページ | 東京新聞1/30夕刊の記事 »
ひとつうかがいたいtことがあるのですが、現在の日本の派遣業で問題になっているひとつに「グループ内派遣」「専ら派遣」というのがありますが、ああいう形態の、要するに「人件費を節減する為に人事子会社を作る」という派遣は、ヨーロッパにもあるものなのでしょうか?おそらくこれは日本独特のものではないか、そういう労働条件の切り下げにつながりそうな子会社を作ってそこから人を受け入れるというようなことは、ヨーロッパでは労働組合が認めないのではないか、という気がするのですが。
投稿: ぶらり庵 | 2009年2月 3日 (火) 06時45分
派遣を使うことは(少なくとも短期的な意味では)人件費節約にはなりませんから、あまりないのではないかと思います。
投稿: hamachan | 2009年2月 3日 (火) 07時43分