不本意型非正規労働者数は400万人
みずほ総研の大島寧子さんが、昨年末に出されたレポートで、不本意型非正規労働者数を400万人と推計しています。
http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/policy-insight/MSI081226.pdf
彼女の問題意識はきわめて適切で、
>今日の日本の労働市場では、学生アルバイトや主婦パートなど比較的所得リスクが低い従来型の非正規労働者と、バブル崩壊後に増加してきた不本意型の非正規労働者が混在し、本当に支援を必要とする人の存在が見えにくくなっているように思われる。
そこで、不本意型非正規労働者が何人いるのかを確かめようというわけです。
具体的な推計の手法についてはリンク先を見ていただく方がいいと思います。男性は非正規591万人のうち163万人が不本意、女性は非正規1299万人のうち254万人が不本意という推計です。男女合わせてほぼ400万人。
ちょっと議論があると思うのは、推計のもとデータが2007年の数字であることから、2008年秋以降の状況で、常用型派遣労働者も正社員への転換を希望するようになったのではないかと想定して、転換割合が10%高まったと仮定して、今は570万人と数字を出しているところで、いささか根拠薄弱な感じがします。
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