ドーア先生の「役人の質こそが大事」
下の記事が載っている18日付の東京新聞に、ドーア先生の「時代を読む」というコラムが載っているのに気がつきました。まことに切れ味のいい皮肉がよく効いていて、痛快です。
>21世紀の「思想史」が書かれるようになると、最初の画期的な大変革として登場するのは、「小政府主義の終焉」だろう。20世紀の「冷戦と計画経済思想の終焉」に匹敵する大変革とされよう。
>・・・ところが、・・・自民党天下崩壊後を狙って、新時代の魁として旗を揚げようとしているのは、何と、まさに「小政府主義」の教条的信奉者たち。「霞ヶ関解体」を唱える、渡辺喜美氏など、小泉政権亜流の一派である。皮肉なもんだ。・・・小泉流改革論者は依然、「官僚追い出せ、民活・市場に任せろ」のスローガンを唱え続ける。
>もちろん、小政府主義の終焉といっても、大政府主義も同等に馬鹿な主義である。経済面で必要なのは、金融システム、会社制度など、市場経済が特定の少数な人たちでなく、社会全体の福祉を増進するように機能させるための制度作り、最低限必要な市場規制である。
>そして、何より重要なのは、そのような政策立案、制度作りを最高の頭脳でやれる、優秀な頭脳に、公益を誠実に考える責任感をも備えた役人である。
>・・・東大法学部の優秀な学生よ。もう、ゴールドマンやマッキンゼーの天下ではないはずだぜ。
イギリスから最近の日本の政局を見れば、あぁ、まだこいつらがでかい顔をしているのか・・・という感が否めないでしょうね。
そして、時流に乗って「官僚追い出せ、民活・市場に任せろ」とさんざん喚き散らしてきたイナゴ的ヒョーロン家どもも・・・。
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