難民の難問
国連の難民高等弁務官事務所が、EUに対して、もっとさっさと難民を受け入れろと求めているようです。
>With as many as 67,000 crossing the Mediterranean to seek asylum in Europe in 2008, the United Nations refugee agency has urged the EU to make sure it treats those arriving fairly, describing the EU's strict immigration rules as among the factors explaining the number of migrants that undertake the treacherous voyage.
EUの移民規制が厳しすぎるから、難民たちは危険なボートに乗って地中海を渡ってこざるを得ないのだ、と。
>"With few opportunities to enter the EU by regular means, thousands of people threatened by persecution and serious human rights violations in their home countries have no choice but to take the dangerous sea route," Ron Redmond, a spokesman for the UN High Commissioner for Refugees (UNHCR) told journalists on Friday (9 January) at a press briefing in Geneva.
通常の手段ではEUにはいることがほとんどできないから、迫害や人権侵害を受けている何千もの人々が危険な道をとらざるを得ないのだ、と。
いや、確かに、難民救済の立場からはそうなのでしょうが、「通常の手段で」EUにはいることを簡単にしてしまったら、貧しさに「迫害」されている人々や、経済的な「人権侵害」を受けている人々が、何千万と押し寄せてきてしまうでしょう。
いや、確かに、EUの周りにはろくでもない国が多い。政治的迫害や人権侵害が日常茶飯事であるのも確か。だからといって、そう言う人々を際限なく受け入れていたら大変なことになるから移民規制を厳格にしているわけで、一方からの立場だけで語れる問題でもないのです。
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