保守的な減税策を批判するのが欧州社会党です、もちろん
欧州社会党の30日付の声明。
EPP rely on usual conservative tax cuts
http://www.pes.org/content/view/1478/1700098
>PES President Poul Nyrup Rasmussen slammed the EPP for proposing tax cuts to solve the crisis. The ‘draft EPP election document 2009’ gives a clear commitment to cutting taxes, although their shorter ‘draft EPP manifesto’ hides any mention of tax cuts or unpopular public spending cuts.
Rasmussen said “EPP tax cuts mean EPP spending cuts. Why don’t they just come out and tell us they want to axe public services? They don’t dare because public spending cuts are the last thing you need at a time of rising unemployment. It is the same old conservative rhetoric, the same old tired ideology.”
“Who will bear the brunt of these EPP public spending cuts? Will it be the unemployed or children at school? Will it be pensioners or those who rely on public transport to get to work?”
Rasmussen added “The truth is that the high-tax Nordic countries are among the most competitive in the world. The taxes pay for the life-long learning, the research and development, the child care which the EPP say they want. How can the EPP pay for life-long learning, for better child care and for more R&D if they cut taxes?”
保守政党は減税しようとしているのに、それを簡略版のマニフェストでかくしているのはけしからん、と批判しているのです、もちろん。
減税して、支出をカットして、公共サービスをカットすることを批判しているのです、もちろん。
サヨクとは国家権力を叩き、官僚を叩き、結果的に市場原理を称揚することであると心得る人々がたむろするどこかの国とは違い、まっとうな対立軸がまっとうに対立している素直な姿を見るのは気持ちがいいものです。
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ブログ たまに読ませてもらっています。
我が家では、毎朝6:00目覚まし代わりに、クロノスが鳴っています。
6:05分ごろには、ベットを離れ、朝飯の準備に取り掛かります。
月曜日が楽しみです。
何時ごろから流れる予定ですか? 6:15?
投稿: 田舎の社労士 | 2009年1月31日 (土) 19時47分
素晴らしい。
日本と違い、各々本分を弁えない上に知的誠実性のない政治とは大違いですね。日本という先進国においては、政治にも、学会学閥においても知的誠実性が見られない。
実は知的誠実性を有す人間が表立たないだけだ、と信じたいですね。
投稿: S.V.P. | 2009年2月 1日 (日) 03時29分
引用された文章の最後の段落、北欧の職業教育(継続教育)と研究開発、保育、のことですね。言っているラスムッセン議長は元デンマーク首相でしたっけ。
うーむ、でも、北欧では高い税金を払ってもそれが自分の生活にきちんと戻るという感じを持てるかもしれませんが、日本ではどうでしょうね。自分のところに戻るまでの行政経路のどこかで消えてしまうような、そもそもその行政経路が合理的でも透明でもない、という印象がぶらり庵にはどうしてもあります。そこを整理して、有効性・透明性が納得できない限り、やっぱり増税っていやだなあ。
投稿: ぶらり庵 | 2009年2月 3日 (火) 06時53分
そういう行政不信起因型結果的ネオリベラリズムというのが、(信念に基づく市場原理主義ではなく)日本のここ十数年の迷走の一番根源にあるのでしょうね。
投稿: hamachan | 2009年2月 3日 (火) 07時47分
ぶらり庵は、研究者の方々とは違って、単に労働問題にかかわっている一生活者に過ぎませんので、ネオリベとかいうことではなくて、自分が払ったお金がどの程度、自分や自分の周囲に戻ってくるか、から判断すると、増税、と聞くと、そのお金、どこに消えるんだろう、と思ってしまいます。
もしも、そういう「一市民」ぶらり庵がデンマークだのオランダに住んでいたら、きっと税金上げてでも、きちんとわれわれの生活保障してよ!と言い、まわりの人たちとそういう運動をすると思います。
投稿: ぶらり庵 | 2009年2月11日 (水) 15時48分