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2009年1月13日 (火)

地方分権改革推進委員会第2次勧告に関する見解

厚生労働省の雇用均等・児童家庭局が、労働政策審議会雇用均等分科会の意見として、標記を発表しています。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/01/h0113-1.html

要するに、地方分権の大義を振りかざして、国の機関をブロック化しようとすると、こういう事態になりますよ、という話です。

>都道府県労働局においては、第一線業務と位置づけるべき業務を担っている。雇用均等関係業務や調停を含む個別労使紛争解決のための調整はその典型的なものであり、個々の労働者、事業主が直接労働局に相談に訪れているが、これがブロック化された場合、多くの相談者にとってその利便性が失われ、多大な時間的・金銭的コストを生じさせることとなる。これは、労働者の権利救済に甚大な影響を及ぼすばかりか、労使双方にとって迅速簡便かつ低廉な手段として長年かけて定着してきた労使紛争解決機能の利用を大きく妨げることとなる。

また、雇用均等行政は、労働基準行政及び職業安定行政とは異なる性格・行政手法をもつものであり、これは男女雇用機会均等法制定以来20年以上に亘る施行業務の中で独自に培われてきたものである。従って、労働基準監督署又はハローワークによりこれを実施させることは困難であって適切ではなく、かえって効率的・効果的な行政推進を妨げることとなりかねない。

労働力減少社会の到来を迎え、少子化対策に社会を挙げて対応し、女性労働者の能力発揮がかつてないほどに求められる中、こうした課題に対して抜本的な解決策を示さぬままに都道府県労働局のブロック化を安易に進めることは、わが国の経済社会の持続的発展を阻害する大きな要因となりかねないことから、こうした懸念の解消を直ちに求めるものであり、ここに労働政策審議会雇用均等分科会としての意見を強く申し述べる。

こういうと、すぐチホー分権真理教の皆さんは、いやいやそんなことは地方自治体が全部できるとおっしゃりたがるわけです。

そうやって、地元の業者がバックについていないようなたぐいの女子供弱者に関わる行政分野はどんどん削られていったのがチホー分権の実態であったわけですが。

(参考)

地方分権問題については、他の分野についても

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_39f9.html(地方分権を疑え)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_942b.html(分権真理教?)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_9f95.html(補完性の原理についてごく簡単に)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-3ec3.html(地方分権の教育的帰結)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-5c66.html(労働行政の充実・強化に関する要請)

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コメント

地方と中央の関係については、でも、ヨーロッパではどうでしょうね。日本は近年、自治体の合併で市町村のサイズがどんどん大きくなっていますけれど、ヨーロッパの自治体ってけっこう小さくて、そして、分権が進んでいる感じを受けます。一方で、国がバックアップして、国内どこに住んでいても保障されるナショナル・ミニマムも日本よりしっかりしているようにも思います。ぶらり庵は医療や福祉などを念頭に置いていますが(たとえば日本の乳幼児医療って自治体ごとにばらばらですよね)。
EUというまとまり自体、各国のある程度の独自性を尊重しながら(各国の国民には、尊重されていない、という反対派も多いわけですけれど)EU全体のスタンダードを形成する、という組織だと思いますが。

hamachanのおっしゃりようだと、やっぱり中央が仕切らないと、という感じに受け取れてしまいますけど(ぶらり庵の一読の印象)、中央と地方の適切な分権って、どうなんでしょう。

基本は、ほっといても地方がやりたがることは地方にやらせ、ほっとくと地方がやりたがらず、そのままほっとくとほとんどやらなくなってしまう危険性があることは国がやる(あるいはむかしの機関委任事務のように地方を縛っていやでも「やらせる」)ということでしょう。

で、地方(のボス)が何をしたがるか?というところにカルチャーの違いが出るのかなあ、と思ったりもします。

実は先日、某特殊法人たる全国規模の放送局の方といろいろお話しする機会があったのですが、

>地方自治体の福祉担当の人は、本音では国に縛って欲しいと思ってるのよねえ。そうしないと、上は(そんなカネにならないことなんか)すぐに切りたがる。福祉関係で活動している人たちも、本音ではみんなそう言う。ところが、それを表立って言えないのよ。言うと叩かれるから。・・・

みんなわかっているのに、地方分権という裸の王様に裸だと言えなくなっているようです。

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