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2008年12月21日 (日)

ひどいのはお前だ!

ダイヤモンドオンラインに載っている岸博幸氏の「クリエイティブ国富論」(このリチャード・フロリダの駄本をもじったタイトルもひどいが)があまりにもひどい。

曰く、「100年に一度の政治の酷さが日本経済の危機を増幅させる」だと、

http://diamond.jp/series/kishi/10020/

>先週、麻生総理が「生活防衛のための緊急対策」という経済対策を発表しましたが、びっくりしました。内容が余りにひどいからです。

>このような場合は財政出動が必要不可欠であり、今のタイミングで経済対策を講じること自体は正しいと言えましょう。問題は対策の中身です。派遣切り対応の雇用対策、地方交付税の増額など、弱者救済のためのその場凌ぎのバラマキのみで、経済成長を引っ張る、成長産業を作り出すといった観点からの対策は皆無です。弱者救済というボトムアップはもちろん大切ですが、今のような非常時には、経済成長を牽引するところにも政府が関与することは不可欠です。それが皆無である今回の経済対策はいかにも貧弱に見えます。

ふざけるな、この「霞ヶ関に宣戦布告!」男が。

この緊急時に、そういう弱者救済施策を総動員せざるを得ないような事態をもたらしてきたのが、

>1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わ

った挙げ句に、「慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授」兼「エイベックス非常勤取締役」に収まって、「霞ヶ関に宣戦布告!」とほざいているあんたらだろうが。

経済産業省が「未来の成長産業」などと無駄な予算を山のようにつけて煽ってきた産業で役に立ったものが一つでもあるか。愚劣な産業政策の後始末、尻ぬぐいを黙々とやってきたのがどこかわかっているのか。

今朝の朝日で、経済産業研究所の小林慶一郎氏が「医療や介護で雇用を生み出せないか」と言っている。

>中長期的には、少子高齢化に合わせて、社会保障に思い切って国費を振り向けるような財政の構造改革が必要。

>かつて公共事業費を膨らませて雇用を生み出したのと同様、医療や介護、福祉の分野で雇用を創出するするような景気対策も考えられるのではないか。

100%の正論だが、そういう方向をひたすら邪魔し続けてきたのが、「クリエイティブ」な岸博幸氏のような人々だということは忘れるわけにはいかない。

真の「成長産業」は、岸博幸氏のような「クリエイティブ」な人々が脳みその先っちょでこねくり回してでっち上げたような浮ついた話にないことだけは確かだろう。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-04f5.html(脱藩官僚、霞ヶ関に宣戦布告 だそうです)

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