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« いえ、大竹先生のご趣旨には賛成なのです | トップページ | 規制改革推進のための第3次答申 »

2008年12月22日 (月)

おまえが言うか!おまえが!

今朝の日経の「領空侵犯」、矢野朝水氏が登場。例によって例のごとく、株主主権至上主義をぶちまくっているのかと思いきや、

>非正規待遇、労組も責任を

>非正規労働者の待遇を上げるには、正社員の取り分を減らして分配率を変えるしかないでしょう。正社員と非正社員の格差が縮まれば、非正社員を正社員にする道も開けてきます。

はじめに言っておくと、私はまさにそう考えています。しかし、それを矢野氏のような人に言ってもらいたくはない。

なぜなら、矢野氏はこういうことを言い続けてきた人だからです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_bfee.html(企業年金は「モノ言う株主」でいいのか)

>“モノ言う株主”からの提言 日本はあまりに株主軽視の国、見放されて当然だ    矢野 朝水

ここで私が述べているように、

>これがどこぞのヘッジファンドの人の発言ならば、それで済ませていいのですが、そういうわけにはいかないのです。なぜなら、こういう株主至上主義を得々と説いているこの矢野朝水氏は、厚生省年金局長から厚生年金基金連合会(現在の企業年金連合会)に転じ、その専務理事を務めている人だからです。

あなたが預かっている企業年金のカネとは一体どういう性質のものであるのか、それを少しでも考えたら、ここまで脳天気な株主至上主義は語れないはずです。あなたが責任を負っているステークホールダーは、ただカネを増やしてくれといって持ってきた客ではありません。企業年金の掛金は事業主拠出分だといっても、それは企業にとっては賃金と同じ労務コストです。企業年金の使命は、預かったカネを増やすことに専念して、そのカネを預けてくれた企業を潰したり、あるいは労働者のクビを切って、その労働者がもはやその掛金を払えなくしてしまうことにはないはずです。カネは確かに増やしてくれたが、そのもとの給料がなくなりました。めでたしめでたしというのが、企業年金連合会のステークホールダーに対する責任なのでしょうか。

これは「社会的責任投資」などというハイレベルな話以前の問題です。環境も結構、人権も結構、しかし、企業年金にカネを預けている肝心の労働者の利益を無視して、一体どこに企業年金の責任があるのでしょうか。まさか、いま働いている労働者なんかどうでも良い、労働者が引退して企業年金をもらうようになって初めて我々のステークホールダーさまになるんだ、とお考えなのでしょうか。

このエントリーのコメント欄で、さらに

>企業年金というのは畢竟するところ労働者の賃金の後払い分を運用しているわけだから、労働者が株主になっているようなものであって、その運用担当者たる企業年金連合会の専務理事が「労働者がどんな目に遭おうが、カネさえ増やせば」ということ自体が、そのプリンシパルである労働者に対する背任じゃないか、というのが上の趣旨であって。

>既に退職して年金を受け取るだけの人は、もう今更クビになる心配はないから、後輩がどんな目に遭おうが「そんなの関係ねえ」で、ひたすらカネを増やせだけ言ってればいいのか、という話になるわけです。
ここが「連帯」をどう捉えるかということにつながるわけです。

と述べたように、既に退職して労働者を卒業した先輩が、賃金の後払いとしての企業年金を受け取っている自分は株主側なんだから、まだ働いてその原資を一生懸命稼いでいる後輩の利益なんか無視して、ひたすら株主としての自分の利益のみを追求すべきだ、そうしないのはけしからんと論陣を張っていた御仁が、

年功賃金制を一種の報酬後払い方式と見た場合の、その後払いとしての高い賃金を受け取っている中高年層の先輩が、その原資を一生懸命稼いでいる若い後輩の利益なんか無視しちゃいけないよ、なぞと偉そうなお説教を垂れるというのは、正直言って、見るに見かねる醜態としか言いようがありませんね。

中谷さんを見習えとは言わないが(下手に縄文文明まで見習われても困るが)、せめて懺悔の一言二言があってしかるべきではないですか。

(追記)

なんと、本日同じネタを使ってまったく同じタイトルのエントリーを労務屋さんがアップしているではありませんか。

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20081222

おまえがいうかおまえが

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コメント

下のエントリでリンクしていただいたので出てきたところ、ほとんど同じタイトルで同じネタを使ったエントリを書かれていたので驚きました。中身はけっこう違うので、一部ギャラリーのみなさんには面白いかもしれませんね。

本コープ共済生活協同組合連合会理事長という肩書きに惚れました

母がコープ札幌子会社で働いているのですが、経営コンサルが入って大変な状況です。
生産効率は下がるし豆腐・納豆の品質は落ちるしコープ共済の勧誘はしつこい。
聴いてみたらマネジャー全て非正規労働者に置き換えるそうです。
コープ共済は当初AIGの保険代理店やっていました。
ネオリベに属する人がコープに一翼を担っているとは興味深いですね。

言葉だけでなくコープ共済の胡散臭い勧誘はやめて欲しいです。

ま、「労組の責任」って言うところはね。
「政治の責任」というなら、別に転向とも言いがたいけど。

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