欧州社会党マニフェスト2009
昨日、欧州社会党が2009年の欧州議会選挙に向けたマニフェストを発表しました。
http://www.pes.org/content/view/1457/72
>The PES manifesto “People first: A new direction for Europe” features over 60 concrete proposals including
- A European strategy for smart green growth to create 10 million new jobs by 2020
- New financial market regulation covering all players including hedge funds and private equity
- Climate-changing emission reductions for industries such as transport and construction
- A European Pact on Wages for decent minimum wages in all EU member states
- Stepping up the fight against the trafficking of women and children for sexual exploitation.
題して「人々が第一」。60の提案の主なものは、2020年までに1000万人の新たな雇用を作り出す持続可能な成長、ヘッジファンドなどを含む金融市場規制、EU全加盟国における最低賃金、女性や子どもの性的搾取との戦い・・・などです。
このEU全域における最低賃金というのは、先週のEU財団の会議でも話題になって、「いやもちろんEUのどの国でも同額の最低賃金にしようなんて馬鹿な話じゃなく、どの国にも必ず最低賃金があるようにしようということです」と言ってましたね。
マニフェストの本体はこちらです。
http://www.pes.org/downloads/PES_manifesto_2009-EN.pdf
はじめの方に、保守派は市場を盲目的に信仰してきた云々という悪口が書き連ねてありますが、私の目から見る限り、ヨーロッパの保守派はアメリカの保守派や日本のここ10年ばかりのカイカク真理教の皆さんとは異なり、市場への懐疑を十分に持った人々であるように思われます。
« 善意の報酬・・・の社会的帰結 | トップページ | 詳説労働契約法 »
コメント