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昨日の経済財政諮問会議

昨日の経済財政諮問会議の与謝野大臣の記者会見要旨がアップされています。

http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2008/1219/interview.html

現下の雇用経済情勢について、

>議員よりは、1つ、失業給付と職業訓練が日本ではリンクしていないが、オーストラリア、デンマーク、フランスなどではよりリンクしている。これらを有機的に結びつける政策が必要である。
 他の議員からは、製造業は人員過剰、介護現場では人手が足りない、こういうミスマッチ現象が起きている。これを解消するべきである。また、21年度の経済見通し、これは今日発表されたけれども、下振れリスクが大きいのではないか。年央改定もあるが、政府はよく見ていてほしい。
 舛添大臣は、これらの御質問に、御趣旨のとおりしっかりとやりたいと。

というやりとりがあったようです。

正確に言いますと、日本でも失業給付と職業訓練がリンクしていないわけではありません。失業給付受給中に、職業訓練の受講が必要であろうということで受け始めると、(本来短い)失業給付の受給期間が訓練受講中は延長されます。所得保障をして、安心して訓練してもらうという制度は日本にもちゃんとあるのです。ただし、それは失業給付を受給していることが前提なので、そもそも雇用保険の適用対象から除外されている多くの非正規労働者は、その恩恵にあずかれないのです。一番生活保障して訓練をすべき人々が排除されているというのは皮肉ですが、その根源も、かつてパートやアルバイトのような家計補助的な人々が非正規労働者の主力であったことから、そんなの対象にしなくてもいいよね、という風にみんな考えていたところにあります。

製造業は人員過剰なのに、介護現場は人手不足というのは、まさにマクロな資源配分政策の失敗そのものでしょう。それを解消する道筋は明白なように思われます。厚生行政担当大臣としての舛添大臣のお仕事ですね。

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コメント

>他の議員からは、製造業は人員過剰、介護現場では人手が足りない、こういうミスマッチ現象が起きている。
>これを解消するべきである。

これは議員の事実認識に誤りというか大きな認識不足があると思うのですが。

介護現場では単に人手が足りないのではなく、介護職の給料を始めとした各種の待遇が低すぎ、且つ、介護現場の過酷さゆえに、現場から多くの人材が逃げ出していっている訳ですよね。

つまり、「ミスマッチ」という話では無いので、職業訓練でどうにかなる問題ではないと思いますし、例えとしても不適切ではないでしょうか。

どの議員が口にしたのか知りませんが、既に広く知られた事実を把握していないのは驚きです。

投稿: とおる | 2008年12月20日 (土) 19時54分

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