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人は消費者であり労働者でもあるという人間の二面性

本日の権丈節。短いですが味わい深いですので、じっくりとお楽しみください。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare208.pdf

>今年のゼミの4年生の卒論テーマは、全員と言って良いほど労働問題。時代を感じさせてくれる。

彼ら、否、世の中は、ようやく人は消費者であり労働者でもあるという人間の二面性に気づいてきたのであろう。

うちのゼミではそういうことはなかったけど、一昔前の流行は、みんな揃って、生産物市場の需要供給曲線を描いては、規制緩和を行って何事も市場に任せる方が消費者余剰が高まることを、いかに経済学らしく(?)説明するかの技を競い合っていた。

>生産物市場の需給均衡点から派生される労働市場の賃金率が、労働者の最低生活費を保障する機能を市場は必ずしももっていないんだよね。

生産物市場のみを切り離した議論を許す経済学――どこかがおかしいというか、隠れ経済学ファンである僕は、そうした経済学しか学んでいない人がやはり問題なんだよなと言いたい。

>生産物市場での経済政策と労働市場での社会政策、そのつながりに注意を払いながら両政策のバランスをいかにしてとっていくか――社会経済政策というのは、いわばアートであって、作品を仕上げていくのは至難の技のはずなのだが、そのあたりで話が合う人はほんっと少ない。

>人は消費者であり労働者でもあるという人間の二面性、そうした側面をすっかり忘れてしまったここ10 年以上の構造改革ブームの反動が、今の学生の卒論を支配している――彼らが卒論の執筆のためにもがき苦しみながら労働問題を考えている様子を見て、世の中、少しは明るい方向に向かうのではないだろうかとほんの少し希望をもっていたりもしているわけである。まぁ、彼らをもがき苦しませているのは、実は労働問題ではなく僕なんだけどね。。。

この期に及んでも、依然として、ネット界には、この言葉の意味がわからない人々が残存しているようではありますが。

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