善意の報酬・・・の社会的帰結
ダイヤモンドオンラインに、おもしろいエピソードが載っていました。
http://diamond.jp/series/yoshida/10001/
>気がついたら「転籍」に…。
上司が仕掛けた「出向」という罠
――不本意な転籍を受け入れざるを得なかった佐藤氏のケース
> 「部下や後輩に仕事を教えてやれ!」――上司からこんなことを命じられたら、あなただったらどうするだろうか。 結論からいえば、絶対に全てを教えてはいけない。あくまで、教えるフリをするだけでいい。
今回は、上司の魂胆を見抜くことができずに、誠実に部下を育てていった管理職の行き着く先を紹介する。この管理職がみじめな「負け組」となった理由とは――。
詳しくはリンク先をどうぞ。
しかし、日本的労務管理の中心的存在であったはずの、上司や先輩が惜しまずに部下や後輩にものを教えるという「美風」が、こういう見事なまでのしっぺ返しを食らうという事態を目の当たりに見た他の社員たちは、今後は何があってもそういう愚かなことはすまいと心に誓うでしょうな。
それが長期的にこの会社にどのような社会的帰結をもたらすことになるかは、しかしながら現在ただいまこの管理職を追い出したくって仕方がない経営陣には「我が亡き後に洪水よ来たれ」なんでしょうか。
協力ゲームは、自分が協力しても相手がそれにつけ込んで裏切ったりしないと信じられなければ実現しません。いったん裏切り者が得をするという事態を作りだしてしまうと、再び協力を再建するのは至難の業なのですが。
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