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2008年11月12日 (水)

労働条件の不利益変更なんですけど

ときどきトンデモ、たまにまっとうな産経のコラム断!ですが、本日は久しぶりに久坂部羊さんです。

【断 久坂部羊】医師の辞意は是か非か

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081112/acd0811120312002-n1.htm

> 大阪府阪南市の市立病院は、昨年7月に医師9人が相次いで退職し、内科の診療を休止せざるを得ない状況になっていた。そのため、市は医師の平均収入を1200万円から2000万円に引き上げるなどして、新しく医師を雇用し、今年9月からようやく内科診療の再開にこぎつけていた。

 ところが先月の選挙で、この方針を決定した市長が敗れ、新しい市長が医師の給与引き下げを示唆する発言をした。

 これに反発した医師8人が辞意を表明したと、新聞に報じられた。

 この状況をどう見るか。意見は二つに分かれるだろう。

 市立病院は市民の治療に責任を負う立場にある。それを給与が引き下げられるからといって、すぐ辞意を表明するなど、医師の使命感にもとる行為だと見る向き。

 今ひとつは、給与を上げると言ったから就職したのに、来たら1カ月で引き下げるなんて、詐欺も同然だ、辞意の表明は当然であるという見方。

 医師も生活があるから、不当な賃下げを押しつけられれば、職場を去るのも当然かもしれない。しかし、病気の市民を見捨てるのかという批判もあるだろう。市の財政が苦しいという新市長の言い分も、私利私欲から出た発言ではあるまい。

 医師が泣くか、患者が泣くか、市が泣くか。みんなが笑顔になれる状況などあり得ない。それが今の日本ではないか。いつ自分が痛みを引き受ける立場になるか、わからないのが恐ろしい。(作家・医師)

年収2000万円という条件で雇用したんでしょう、既に。それを、株主総会で社長が解任されて、新しい社長になったから、給料を下げるというわけで。

立派な労働条件の一方的不利益変更なんですけど。社長の私利私欲の問題ではない。

それでやめたら「使命感にもとる」ですか。意見が二つに分かれるような話ではないはずですが。さすが、医師は労働者にあらず、ですねえ。

(参考)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_6cc3.html(医師に労基法はそぐわない だそうで)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_2109.html(ご自分の診療報酬は大事だが・・・)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_acc3.html(久坂部羊氏の介護労働論)

念のため、久坂部羊氏のミステリはいずれも大傑作で、まだお読みでない方は是非お読みになることを強くお薦めします。ミステリ作家としての偉大さと、こういう問題に口を挟むときの見識とはまた別問題ということですから。

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